引き続きのシリーズである。
「インドのスイーツはどれも脳天を直撃する激甘ばかり、洋菓子に至ってはバタークリームを塗ったくった、甘いだけの味も素っ気もないシロモノ」というイメージが先行し、いまも根強い。
そうした先入観に触れるたび、忸怩たる思いを新たにしてきたわたし。
そこでいっそのこと何回かに分けて、日本以外には韓国、ポルトガル、そしてタイ、マレーシア、シンガポールなど一部の東南アジア諸国への訪問経験しかないわたしが、インド各地で出会い、「世界一」と堂々の太鼓判を押す洋菓子をご紹介してみようと思い立った。
住んでいるプネーだけでなく、旅先でも血眼になって洋菓子店を探すほど甘い物に目がないわたし。
こと「ASKSiddhi」の独断と偏見を、ぜひ信頼してみてほしい。
インドにある「世界一」、ASKSiddhiのうんちくは、まだまだ続くのである。
本日は忘れてはならない、われらが「Tokyo Bakery」の「あんパン」と、甘いものではないけれど「チキンカツ・サンド」と「カレーパン」である。
まずプネーでは「あんパン」すら、複数の店から選べるようになったことの幸運にふるえるのである。
もうひとつの店とは、こちらもわれらが「London Muffin」で売っている。
ASKSiddhi参考記事:
あふれる幸せ、プネー発「世界一のクリームパン」物語 Posted on 11 Nov 2025
プネーではむしろ「London Muffin」のあんパンこそが元祖なのであるが、「Tokyo Bakery」に軍配が上がる理由は、単純に「ケシの実」の有無なのである。
そして「チキンカツ・サンド」は、先日ひさびさにいただいたところ、カツがさらに分厚く、ソースはさらにうまく、パンはさらにふわふわとなり、進化を続けている。
ASKSiddhi参考記事:
プネーで出会ったTokyo Bakeryの「絶品チキンカツサンド」 Posted on 07 Sep 2025
そしてトリは「カレーパン」である。
わたしは元来、カレーパンを好んで食う人間ではなかったはずなのであるが、「Tokyo Bakery」のそれは、まるで別物。
揚げてから時間が経っているはずなのに、外はカリカリ、中はふわっふわもっちもち、そこに「インド風」とも「日本風」ともつかない、しかし絶妙なスパイシーさのカレーが、ほどよい案配に詰まっているのである。
揚げパンであることを忘れて、1個でも、2個でも、3個でも食べちゃいたくなる、やみつき体験ができる。