5年ほど前に購入し、これまで特に不満もなく使い続けてきたGoogle Pixel Watch。
その裏蓋が、ある日突然、何の前触れもなく外れた。
乾いた金属音とともに裏蓋が床に落下し、中の回路がむき出しに見えた瞬間、いよいよ寿命かと覚悟したが、本体の動作自体にはまったく問題はなかった。
表示も操作も通常どおりで、「裏蓋だけが外れる」という故障で、あきらめきれるものではない。
まずは正攻法としてGoogle Pixel公式サポートを確認したが、保証期間をとうに過ぎた製品については、有用な修理情報はほとんど得られなかった。
「公認リペアショップ以外または自前での修理は厳禁」との注意書きはあるものの、実際にどうすればよいのかという具体的なガイドはどこにも書かれていない。
こうした状況で頼りになったのが、シッダールタの親友であるPさんである。
案内されたのは、プネーの下町にあるローカルのリペアショップ、Bharat Mobile Repairであった。
大手メーカーのサポートとは対照的に、店の対応はきわめてシンプルで実務的である。
状態を一目確認すると、熱や磁気に強い特殊な接着剤を使い、その場で裏蓋を丁寧に固定してくれた。
作業後には、しっかりとテープで巻き、「本日中はこのまま保定するように」との助言も添えてくれた。
しかも「接着剤で貼っただけだから」と、作業代金を受け取ろうとしなかった。
もちろん、新品同様の完全な状態に戻るわけではない。
また、メーカー保証の枠外である以上、今後の耐久性について確約があるわけでもない。
しかし、すでに5年使用した製品であり、「何かあってもあきらめがつく」という前提に立てば、この選択は十分に合理的である。
そして、「壊れたら買い替える」という一方向の消費行動に抵抗する選択肢が存在することこそ、わたしにとって重要だった。
そんなわたしの求めに快く付き合ってくださったお店の方には、感謝してもしきれない。
困ったときのレスキューとして、こうしたローカルのリペアショップという存在を、頭の片隅に置いておきたい。

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