「食べない」ことで、軽くなった心

 

Posted on 08 Jul 2025 21:00 in うつとわたし、そしてインド by Yoko Deshmukh

空腹に慣れてしまうので、食べ物への執着が和らいでいるようでもあります。



間欠断食を始めてから、早くも3か月ほどが経過した。

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その間には、たとえばインドから日本へ、日本からタイへといったタイムゾーンをまたぐ移動や、朝食つきの宿泊プランをともなう滞在などもあった。
そうした場合はタイミングを厳密に定めず、空腹になれば食べるなどしていたが、基本的には午後12時から20時までの間しか食べ物を口にしないという生活をしてきた。

最初の1、2週間こそ空腹が苦痛に感じられた時があったものの、ほどなく慣れて、いまやこのリズムでないと体調がいまひとつに感じられることすらある。
8時間の「可食時間帯(わたしはこれをウィンドウと呼ぶ)」にドカ食いしてしまうこともない。

そして何より毎日、断食明けの食事という大きな楽しみが待っている。
食欲という、人間のもっとも根源的な欲求を最大限に味わうことができる。

一方で、こうして断食と食事をスケジュール通りに繰り返せることは特権であり、食べ物に不自由しないことに改めて感謝の念を抱く。
そして、ひと粒のムギやコメも無駄にせず、大切にいただこうという気持ちが一層強くなった。

うつの症状も、前よりもかなり軽減している実感がある。
断食と合わせて、毎日の軽いエクササイズと、ピアノ練習やドイツ語学習など、夢中で取り組めることに時間を確保していることも奏功していそうだ。

こうして、体と心の両方に少しずつ良い変化が感じられている。
これからも、無理のないかたちでこのリズムを大切に続けていきたい。

 






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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