インドとドイツが弾薬製造で戦略的提携

 

Posted on 26 May 2025 21:00 in インドの政治 by Yoko Deshmukh

どんな時代になっていっちゃうのかな。



財閥系企業グループReliance Infrastructureの防衛部門、Reliance DefenceとドイツのRheinmetallが、大規模な弾薬生産における協力に関する覚書を締結した。

India, Germany Strike ‘Strategic Partnership’ on Ammo Production

Relianceが南西部ワタッド(Watad)工業地帯に製造施設を建設し、両社がマーケティングと事業拡大において協力する。
この新施設は、年間最大20万発の砲弾、1万トンの爆薬、2,000トンの推進剤を生産する予定。

契約に基づき、RelianceはRheinmetallに対し、中口径および大口径弾薬用の爆薬と推進剤を供給することが可能になる。

Rheinmetallはサプライチェーンのセキュリティ強化と、重要な原材料へのアクセス拡大を狙う。
また、インド政府の「Make in India」構想に共鳴し、50億ドルの防衛輸出目標の達成とインド軍への供給にも貢献する。
同社CEO、アーミン・パペルガー(Armin Papperger)氏は今回の提携について、「戦略的パートナーシップを通じ、現政権の強力なリーダーシップの下、インドとの堅牢な関係構築に向けて強くコミットしていく」と述べた。

インド海軍の元司令官、アルン・プラカシュ(Arun Prakash)氏は次のように語った。
「これまでドイツとインドとの防衛パートナーシップは共通点がほとんどなかった。しかし、2022年にロシアがウクライナに軍事侵攻し、インド太平洋地域における中国の強硬姿勢が強まったことで、両国の関係はかつてないほど緊密なものとなっている。」

NATO加盟国のドイツは、ロシア製兵器への依存度を低減し、防衛パートナーシップの多様化を目指すインド政府の計画を支持しており、ユーロ製ドローン計画のオブザーバーとして招待するなど、複数の防衛活動にインドを招待している。

Reliance Defenceは兵器、弾薬、軍用車両、海軍装備などの製造・開発を手がけ、インド国内の軍需産業の強化と「Make in India」構想の推進に貢献している。

Rheinmetall(ラインメタル)とは、ドイツを拠点とする大手防衛・自動車技術企業であり、特に兵器、弾薬、防護装備、軍用車両などの分野で世界的に知られている。
NATO諸国を中心に多数の国に製品を供給しており、近年は国際的なパートナーシップや現地生産にも力を入れている。

 






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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