Kavaru現象: ケーララ州コーチで体験する幻想的な青い光
Posted on 08 Apr 2025 21:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh
Googleで画像検索しただけでも、なんとも幻想的な光景に息を呑みます。
ケーララ州コーチ(Kochi)で、シーズンを迎えている水面を電光のような青い光で照らす環境現象「Kavaru」と呼ばれるものがあり、近年、この現象が多くの観光客を集めているという話題を見つけた。
Kayaking on Kochi’s bioluminescent backwaters
この現象が最もよく見えるのは、クンバランギ(Kumbalangi)とチェラナム(Chellanam)である。
通常はこの地域で3月から4月にかけて発生する現象であり、旅行会社などはこの時期に合わせてパッケージツアーを組んでいる。
「Kayakify」は、この神秘的な現象を水上で体験できるカヤックやカヌーのツアーを企画している。生物発光は水面が動いているときにのみ発生するため、中には水中に石や棒を投げたり、飛び込んだりする観光客もおり、生態系に悪影響を及ぼしている。
しかし、カヤックではパドルが水面に波紋を引き起こすため、生態系に害を及ぼすことが少ない。
ツアーには訓練を受けたインストラクターが同行し、観光客にはライフジャケットの着用が義務付けられている。
「漁場で実施するため、水深が浅く、小さな子供でも安心して参加できる」とKayakifyは謳う。
この現象は夜間にしか見られないため、ツアーは午後8時から午前1時まで催行される。特にインスタグラム(Instagram)への投稿が人気を支えており、この幻想的な光景を求めて多くの人々が訪れる。
現地の旅行会社は、この発光現象だけでなく、漁村訪問などもツアーに組み込むことで、文化体験や現地との交流を促進するよう努めている。
この生物発光は、発光特性を持つ渦鞭毛藻類(dinoflagellate algae)によって引き起こされるものである。
波、釣り、水泳など、水面のあらゆる動きが発光を引き起こす。
この現象は、栄養分に富んだ適度な水温および塩分濃度を組み合わせた繊細な環境要因により引き起こされる。
雨季などで水中の条件が変化すると観察できなくなる。
このように、「Kavaru」現象はインド随一のエコ・ツーリズムとしても注目を浴びている。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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