トリヴェニ・サンガムの神聖な聖水、海外へ初の輸出

 

Posted on 05 Apr 2025 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

もしかして過日の「エイプリルフール」のジョークネタかな?と思ったら、大真面目な話題でした。



ウッタル・プラデーシュ州政府は、トリヴェニ・サンガム(Triveni Sangam、三河合流点)の神聖な聖水に対する世界的な需要の高まりに応えるべく、4日に ドイツ国内の信者へ「聖水」1,000本を発送した と発表した。

UP government sends 1,000 bottles of Maha Kumbh

これは、インド国外への初の公式輸出であり、同州政府によれば「『マハー・クンブ(Maha Kumbh)』の精神的重要性を世界に広めること」を目的としている。

トリヴェニ・サンガムとは、プラヤーグラージ(アラハバード) に存在する ガンジス川、ヤムナー川、そして神話上のサラスワティー川というの3つの「聖なる川」 が交わる神聖な合流点とされる。
特に世界最大級の宗教的祭典とされる、ヒンドゥー教の「マハー・クンブメーラ」(Maha Kumbh Mela)の期間中、この場所は極めて重要視され、世界中から巡礼者が集まる。

ウッタル・プラデーシュ州政府によると、2025年1月13日から2月26日まで開催されたプラヤーグラージでの「マハー・クンブ」 には、驚異的な 6億6千万人以上の信者が訪れ、トリヴェニ・サンガムでの聖なる沐浴を行った。
この数は、これまでの歴史の中で最大の巡礼者数として記録された。

この歴史的な巡礼を記念し、州政府は州内全域に「聖水」を配給しただけでなく、初の国際発送としてドイツへもガラス瓶1,000本入りを送った。
聖水は、特にドイツ国内の信者に歓迎されているという。

また、巡礼を行うことができなかった州内の人々にも恩恵を届けるために、州政府は「マハー・プラサード」としてトリヴェニ・サンガムの水を配布することを決定した。

国内向けには 500ミリリットル入りのボトルが、そしてドイツ向けには 250ミリリットル入りのボトルが用意されている。

 






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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