インド初のソーラー発電式自動車、ついに登場か

 

Posted on 07 Feb 2023 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

後方が少し狭くなっていて、一見するとデリバリー用バイクみたいです。



ついに、その時がやってきた。
プネーのスタートアップ企業が、インドの多くの地域で年中豊富に降り注ぐ太陽光を補助的なエネルギーにして動く電気自動車を発表した。

Pune startup to launch India’s first solar electric car Eva in 2024

Vayve Mobility」が2024年にも商用展開する予定の、インド初の太陽光発電できる電気自動車、その名もエヴァ(Eva)は、定員大人2名と子供1名までを想定している。
サンルーフに設置した150ワットのソーラーパネルだけでも1日10~12キロメートル(年間3,000キロメートル)の範囲を走行できるほか、14キロワットのメインバッテリーと併用すると、フル充電(通常の家庭用コンセントを使用すると4時間、DC急速充電器を使用すると45分で80パーセント)で250キロメートル走行が可能としている。

「ここ数年、太陽光発電は目覚ましい発展を遂げている。効率は向上し、重量とコストは下がっている。インドの顧客は、自家用車で1日平均30キロメートルを走行する。つまり、太陽光発電だけで1日の移動の3割をカバーできることになる」と同社は説明している。

幅は普通車の半分ほど、5秒で時速40キロに達する機動性の高さを特徴とするエヴァは、渋滞や狭い道路、駐車スペースの不足といった問題を抱える都市のモビリティ(マイクロモビリティ)ニーズに特化しているため、最高速度は時速70キロメートルまでとなっている。

インド政府は電気自動車(EV)の台数増加を奨励している一方、充電ステーションの圧倒的な不足から、普及にはまだまだ時間がかかりそうだとされている。
走行中はもちろん、駐車スペースでも充電できるソーラーパネルからの電力も併用でき、かつ「年中暑いインドの気候を考慮し、安全で信頼性の高いアクティブ液体冷却を備え、熱的に安定したリチウムイオンバッテリー」(同社談)を搭載したエヴァは、そうした隙間を埋めるソリューションとなり得る。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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