インド中華に迷いそうになったら、ハッカヌードル食べ比べはいかが

 

Posted on 26 Oct 2017 21:00 in ASKSiddhi独断うまい店 by Yoko Deshmukh

肉の入っていないベジ・ハッカヌードルでも、強火で炒めた野菜のうまみが詰まっていて、とてもおいしいです。



プネーでの食生活は、ほぼシッダールタが作ってくれるマハーラーシュトリアン家庭料理である。
と言っても、ラーダちゃんが来る週末以外は2人世帯なので、大抵おかず1品にチャパティ、またはダル(豆スープ)にライスのみ、せいぜいアチャールを組み合わせた質素なものだ。

おかずもほぼ菜食、しかも使う野菜はメイン1種類のみ、後は玉ねぎやトマト、ショウガやニンニクを使ったり使わなかったり。
たまにはわたしがパスタなどを作ることもあるが、基本的な食事内容は上記の通りで、これも長年続けていると、飽きたり、肉を食べたくなったりすることは、あまりない。

もちろん気分を変えたくなったら外食もするが、年々激しく高騰する価格に精神が追い付かず、「もったいない病」を発症してしまうこともあり心から楽しめないことも多い。

そんな時におすすめなのが、インド中華料理店はもちろん、手頃なシェッティ(サウスインディアン)系レストランでも出していることの多い「ハッカヌードル(Hakka Noodle)」を食べに行くこと。
店にもよるが、相場は1皿150ルピーぐらいのものだ。

ハッカヌードルの「ハッカ」とは「客家」が語源と言う。
中国南東部から広く東南アジアに広まった、客家語を母語とする漢民族のことを指すようだ(Wikipediaより)。

詳しいルーツは割愛するとして、プネーのハッカヌードルの話に戻る。
麺、玉ねぎ、ピーマン、ニンジン、そしてトッピングにネギが基本の食材のようで、味付けは塩。
時々ひどく油っぽいものに遭遇してしまうことがあるものの、だいたいどこで食べてもハズレがない。
むしろベジタリアン仕様のベジ・ハッカヌードル(Veg. Hakka Noodle)もあるぐらいなので、麺に卵を一切使っていないためなのか、日本の焼きそばのような粘着質な食感がなく、あっさりと食べられる。

そんなハッカヌードル、最近賞味した3つの店を紹介したい。
絶賛の味、というほどではないものの、比較的近所にあるので気軽に食べられる店ばかりを挙げた。
ちなみに昔、アウンド(Aundh)にあった会社に勤めていたころは、ランチタイムに職場から徒歩圏内にあった有名な「サルジャー(Sarjaa)」のハッカヌードルをよく食べに行ったものだ。

さて、1つ目は、カリヤーニー・ナガル(Kalyani Nagar)のシェッティ系レストラン、「ワデシュワル(Wadeshwar)」だ。


基本がすべて揃った模範のようなハッカヌードル。
 

2つ目は、キャンプ(Camp)のイースト・ストリート(East Street)にある老舗チャイニーズ、「チャイニーズ・ルーム(Chinese Room)」。
こちらはチキンが入ったノンベジ版だ。
チャイニーズ・ルームについては最近、熱く語っているので、こちらの記事もぜひ見て欲しい。

いつも変わらない味:老舗の中華ならイースト・ストリートの「Chinese Room」へ - ASKSiddhi


細切りチキンにハッカヌードルの野菜の旨味がギュッと閉じ込められている。
ちょっといいレストランだけあって使っている食材も多い。
もやしも入っている。
 

そして3つ目は、またしてもカリヤーニー・ナガルに戻って、同じくシェッティ系レストランの「カリヤーニー・ベジ(Kalyani Veg)」だ。
どちらかと言うと、油が多めだった。


写真の撮り方にもよるのか、上の2つと比較すると麺が太めか。
実は今日の昼食にテイクアウトして食べた。





                  



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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