今年も早いものでディワリまでカウントダウン☆

 

Posted on 12 Oct 2017 22:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

プネーカー(プネーっこ)よ、そろそろ時代遅れの爆音爆竹は諦めたか。いつかまたプネーでディワリを平和に過ごさせてくれるのか。



まもなくディワリである。

街はイルミネーションで彩られ、家々の入口にはオイルランプが灯されている。
今年は19日がマハーラクシュミー・プージャー(महालक्ष्मी पूजा)にあたり、前後に1週間から10日ほどの休暇となるところがほとんどなので、ぼちぼち里帰りを始める人が出てくるときだ。

近年は里帰りをする代わりに、家族で海外旅行に出掛けるという人も増えた。
日本でも、たとえば今週末には横浜でディワリ・イン・ヨコハマが開催されたりすることだし、このアウトバウンド需要をしっかりと掴まえてはどうか。

今年7月にひとりアコラを出て、プネーの大学TMV(Tilak Maharashtra Vidyapeeth)に入学し、3年間のカリキュラムで日本語をじっくり学ぶことになったラーダちゃんにとっては、初めての里帰りだ。
迎えに来たパパと一緒に、わたしたちよりも一足早く今晩、アコラへ向かうバスに乗り、明日の早朝には実家に帰り着くことになっている。
自宅でパパとバスの時間を待っているラーダちゃんの、バスの中でも走り出さんばかりのウキウキ感が、こちらにも伝わってくる。



 

3カ月、慣れない環境でよくがんばっていたラーダちゃん。
ほんの5歳だった小さなころから、両親(シッダールタの妹夫婦)や祖父母(シッダールタ両親)にたっぷりの愛情を注がれ、すくすくと育ってきたのをずっと見ていたから、広い世界への一歩を踏み出したラーダちゃんのことが、わたしだって誇らしい。
ディワリにはゆっくり両親に甘えて、妹のシッディちゃんと積もる話をたくさんして、大好きなものをお腹いっぱいに食べて、また勉学にがんばる英気を養ってね。

さて、そんなディワリ、わたしにとってプネーは残念ながら「地獄」というイメージしかない。
というのも、なぜプネーの人たちはそうなのか分からないが、すごい爆音しか特徴のない「Bomb」と呼ばれる爆竹をとにかく多用し、アコラの比ではなく深夜までエンドレスに遊ぶのである。
時には野良犬や通行人にまで投げつけては笑い転げるような、ヤンキーかというような輩も湧いて出る。

とはいえ、わたしがプネーで最後にディワリを過ごしたのは2011年、ガンで闘病中だった我が父が亡くなった年だ。
その年、父の容体がいよいよ末期に差しかかり、連絡があればいつでも飛んで帰れるようにと、アコラ行きを断念し、プネーに残ったのだ。

あの時は、(あたりまえだが)人の気持ちも知らず、近所の子供たちや若者が、耳をつんざくような大音響で爆音を鳴らしては奇声を発するさまに、本当に心が千切れそうだった。
プネーの人々の祝うディワリ、あれから少しはマナーがよくなっているといいけど。
そうでない場合、これを読んでいるあなたには、プネーを離れてどこか旅へ出ることを強く勧める。
わたしは月曜日に車(プラビン号)でアコラに向かって移動するが、あと2名くらいなら乗れるよ。ふふふ。

ただしこの数日、朝のニュース(Zee Marathiなど)で、最高裁が「Bomb」などの騒音が甚だしい爆竹について、一部住宅街などでの使用を禁止することを検討しているという話題を取り上げている。

インドの人たちの大部分は、もちろん爆音なんか嫌いだもんね。





                  



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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