プネーを拠点とする日本語教育機関で、日本語能力試験(JLPT)対策や日本語コミュニケーション教育を行い、日本での就学・就職を目指す学習者を支援している「Hirameki」主催のイベントに参加したのは、昨年10月のプレゼン発表会に続いて2回目となる。
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「Hirameki」公式サイト:
AtoJ Hirameki - Study Japanese. Work in Japan
今回は夕方7時から2時間という、ほどよい時間制限の中で開かれた交流会だった。
3月も中盤に差し掛かり、ことしは例年よりも暑気の到来が早いのか、既に夕方もねっとりと暑い空気の中、メトロとオートリクシャーを乗り継いで、会場であり同社オフィスの所在する南部◯地区へ向かった。
同社が主催する日本語教室で学ぶ受講生、日本での就職が決まった受講生、同教室で講師を務めるインド人の日本語講師、そしてわたしを含むプネー在住の日本人が集まるという趣旨である。
引きこもりがちなわたしだからかもしれないが、このような顔ぶれが一堂に会する場は、とても斬新なイベントに映った。
会場で会話した受講生たちの日本語習得度はさまざまだった。
日本語教育に明るくない一般人のわたしからすると、正直なところ意思疎通がなかなか難しいレベルの方もいる。
しかし、どの受講生にも共通していたものがある。
それは「意地でも日本語でコミュニケーションをとる」という強い意志だった。
この印象は、前回イベントに参加したときにも感じたことである。
そうした受講生たちの姿を見ていると、自然と自分自身のことも考えさせられた。
自分の話をすると、昨年から仕事がなかなか思うように進まず、その原因と向き合いながら、営業活動に加えて勉強や試験にも取り組んできた。
それでも、減る一方の預金にあせり、心が折れそうになることのほうが多く、そんなタイミングでこのイベントに参加した。
ここで出会った受講生たちは、それぞれ長短さまざまな期間、日本語に触れ続け、日本という国に変わらず希望を見い出そうとしている。
その姿を見ていると、母国に対して愛憎入り交じる複雑な思いを抱きながら向き合ってきた自分が、ましてや急速に変化する危険な国際情勢にわが国も例外なく巻き込まれつつある中、ここで簡単にあきらめるわけにはいかないのではないかと思えた。
そんな不思議な使命感もさることながら、貴重な人生の一瞬を後悔や劣等感で埋め尽くすのではなく、生きている今この瞬間を大切にしたい、この一瞬一瞬の積み重ねによって未来は築かれていくのだと、自然に思えた。
講師やスタッフ、そして経営者のPrajwal氏とShruti氏。
また会場でお目にかかった、日本語学習者のために何かできることをしようと集まってきたであろう日本人駐在員の方々との交流も、とてもよい刺激になった。
日本語を学び続ける人たちと、日本との関わりの中で働く人たち。
それぞれの立場は違っていても、同じ言語を通じて互いにつながろうとする空気が、この小さな会場にはあった。
この晩、こうした人たちに出会えたことを、あらためて幸運だったと感じるとともに、「日本語を学ぶことを最大のインセンティブ」として受講者たちに提供し続けている「Hirameki」が今後も順調に成長することで、停滞するわが国を、インドの力で元気にする存在となっていくことを陰ながら願っている。

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