サリーは受け継がれ、更新される: Dhruv Dhodyさんの美学

 

Posted on 14 Dec 2025 21:00 in ASKSiddhiサリー部 by Yoko Deshmukh

サリーの色味、デザイン、そしてトップスのチョイス、いずれを取っても、好みです。



さて、本日はわたしの揺るぎなき「推し」、Dhruv Dhodyさんである。


見よ、この完璧すぎるカラーコーディネート。
淡いサーモンピンクで統一され、どこにも無理がないのに、鮮烈に記憶に残る。

この方の着流しルックは、実のところ、わたしはこれまで何度となく真似してきた。
動きやすく、それでいてスタイリッシュに決まる。しかも、構造は驚くほどシンプルだ。
「頑張っていないのに、完成度が高い」。その最たる例である。

もちろん、ドレープの美しさは言うまでもない。
だが、それ以上にわたしのツボを直撃するのは、サリーとトップスの組み合わせだ。


「Nicobar」のブルードット柄トップスに、ブルーボーダーの白地サリー。
この取り合わせには、思わず息をのむ。
色数は抑えられているのに、表情は豊かで、静かに強い。

そして、サリースタイルの何よりの魅力はここにある。
「サリーフルエンサー」さんたちを模倣しようとするとき、必ずしも大枚はたいて同じサリーを手に入れる必要はない。
手持ちのサリーをあらためて眺め、長さもデザインも異なるトップスたちと、どう組み合わせるかを考える。
その選択肢は、ほとんど宇宙規模で広がっている。

実際、Dhruvさん自身も、おばあさまやお母さまのサリーを自在に着こなしている。
受け継がれた布が、新しい感性によって、いまの時間を生き直す。
その姿に、心をつかまれずにはいられない。

わたしはきっと、これからも、いつまでも、この方についてゆくのだろう。

さて、お次は「Surreal Styles」の中の人。


この方については、明日、じっくり語り尽くしたい。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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