ロンドンの人気シェフ、カラン・ゴカニ氏の新著『Indian 101』
Posted on 19 Sep 2025 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
YouTubeやインスタグラムの時代にも、料理本ってやはり支持されるんだな。
ロンドンで人気の南インド料理店オーナーで創業者、カラン・ゴカニ(Karan Gokani)シェフの手がけた料理本『Indian 101』を紹介する記事を「The Hindu」で見つけた。
Karan Gokani on keep recipes real and accessible in his latest cookbook, ‘Indian 101’
同氏は約10年前にロンドンへ進出した際、まず同店で提供していたスリランカ料理が話題を呼んだ。そのため2022年には、店名「Hopper」と題した料理本を出版している。
最近出版した『Indian 101』(Bluebird刊)は、手軽に楽しめるインド料理を中心に掲載している。
「インド料理に詳しい方には新しいレシピを、初心者にはインド料理への理解を深めるきっかけになる」とカラン氏は語る。
ムンバイーのグジャーラート系家庭で育ったカラン氏は、インド料理は「しばしば単純化されすぎたり、歪められたり、誤解されたりしがちだ」と考えている。そこで『Indian 101』では、地域性や多様性をふんだんに取り入れつつ、比較的簡単に作れるものを紹介している。さらに、この本のレシピはすべてAmazonで手に入る材料を使っているという。
カラン氏は父方の叔父がタミル系で、幼少期に料理をよく作ってもらった経験が現在に大きな影響を及ぼしている。
「今でも南インドは『故郷』と結びついている。4、5歳の頃から食べ物に夢中で、いつか料理の仕事に就きたいと思っていた。ロンドンでは法律学を専攻しながら、アナンダ・ソロモン(Ananda Solomon)氏をはじめとするシェフのもとで修行し、様々な場所で経験を積んだ。いったんインドに戻った後、起業家のロヒット・カタール(Rohit Kattar)氏とともにロンドンに移り、妻の一家がレストランに加わった」と説明する。
当初はInstagramでレシピを紹介していたが、南インド料理の「バズり方」は大きかった。特に「10分でレモンライスを作る方法」は1000万回以上再生された。フォロワーは主にアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアで、インドからのフォロワーはわずか10%に満たないという。
「フュージョン料理や手軽なレシピ」ではなく、インドの家庭で実際に人々が食べている料理にこだわった。
About the author
|
|
Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
|
User Comments