究極のデジタルデトックス: 貨客船DSS Nalanda乗船YouTuber

 

Posted on 06 Sep 2025 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

艦上の潮の香りまで漂ってきそうな動画でした。



最近は、寝る前のセルフマッサージタイムに、さまざまなトラベル系YouTuberにお供いただいている。
特に「推し」のパキスタン人 @WildlensByAbrar さん同様、バイク旅を4大陸で敢行しているインド人 @WanderDa さんによる南極紀行の映像は、Gauravさんの教養深さと好奇心の強さ、ウィットに富む人格も相まって、まるで友だちとして同行しているような気分になれるのでおすすめだ。



 

このように、自分のお金ではなかなか行けない場所への旅日記は楽しく、こうした方々が、引きこもりのわたしを一層引きこもらせてしまう困った要因にもなっている。

そうしたある日、チェンナイとアンダマン・ニコバル諸島を結ぶ貨物兼旅客船「DSS Nalanda」に乗船した方の「ヴィログ」を見つけた。



 

この乗船体験は、巷にあふれる「豪華クルーズ船」の船内とは当然ながらまったく異なり、乗船目的はド直球な移動のみという、まさに元祖の船旅を味わえるものだった。
船内で提供される食事内容から、乗船クラス別の寝台の違い、貨物スペースと共用のデッキの様子、さらには地理的にインド本土よりもインドネシアのスマトラ島のほうがずっと近い島民らの容姿まで、非常にエキゾチックで興味を引かれた。

「DSS Nalanda」はあくまでシンプルなフェリーであり、洋上ではインターネットも繋がらない。
このため乗客らは、観光客も島民も寝食を共にしながら5日間、時には大型テレビで上映される映画を観たり、キャロム盤に興じたり、デッキに座り込んで遮るもののない大洋に沈む夕日を眺めながらおしゃべりしたりと、完全なるデジタルデトックスの時間を過ごす。
洋上に見えるのは自船の航跡のみで、周囲には鳥一羽さえ飛んでいない。
時たま遥か遠方に別の貨物フェリーとすれ違うこともあるぐらいで、そのときに異様な人恋しさを感じるというのも納得である。

この方が亜大陸本土からアンダマン・ニコバル諸島行きの旅客船を利用するのはこれが2回目で、初回はコルカタから乗船したそうだ。
コルカタ編もぜひ観てみたい。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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