朝食をやめて見つけた小さな自由

 

Posted on 27 Oct 2025 21:00 in うつとわたし、そしてインド by Yoko Deshmukh

その代わり、大好物の朝食定番メニューであるパンケーキやフレンチトースト、バゲット、クロワッサンなどをランチタイムにいただくこともあります。



16時間断食の思いがけないメリットは、朝食をとらないという選択をすることで、「朝食に何を食べるか」を選択する労力がひとつ減ること。

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わたしの精神衛生には、思いのほかよかった。
うつでエネルギーが枯渇している状態では、「自分が何を食べたいか」分からず、何を食べるべきか決めかねるからだ。

一方で、もうすっかり16時間の断食が板についているので、他人が食べたいものを尋ね、それを準備することはまったく苦にならない。

もともと、わたしの住むマハーラーシュトラ州では、朝食に重きを置いていない世帯が多く、だいたいビスケットをチャーイ(चहा)に浸して食べるか、せいぜいタリピート(thalipeeth)かポーハ(poha)くらいしかバラエティーがない。

午前中、なにも食べないことは、意外と生産性も上げている。
そして何より、ランチに食べたいものは、空腹の胃が勝手に決めてくれるから楽勝だ。
脳への負担を減らしてくれる。
だれにでも向いているわけではないので万人におすすめしない16時間断食だが、わたしにはちょうどよかったみたいだ。

*タリピート(थालीपीठ): マハーラーシュトラ州を代表する雑穀の平焼きパンで、数種の粉(小麦、ひよこ豆、雑穀粉など)にスパイスや玉ねぎを混ぜて練り、薄くのばして鉄板で香ばしく焼く。
*ポーハ(पोहा): 平たく押して乾燥させた米を蒸してつくる軽い炒めライス。ターメリックで黄色く色づけし、マスタードシード、カレーリーフ、ピーナッツ、玉ねぎなどを加える。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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