デリーに残る「世界最古」の機内食工場

 

Posted on 26 Oct 2025 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

写真は2022年6月、日本からの帰国便でいただいたエア・インディア機内食エコノミークラス名物うな丼です。「Chicken or Eel?」の聞き慣れない問いに思わず3度ほど聞き返しました。



最近YouTubeでよく視聴するのは、香港出身・ドバイ在住の航空業界専門家、Sam Chuiさんの動画だ。

Sam Chui - Wikipedia

公式サイト:
Sam Chui Aviation and Travel

高画質かつ高品質の動画では、ラグジュアリーなスイートクラスやファーストクラスを含む搭乗体験だけでなく、パイロットやフライトアテンダントをはじめ、航空業界で働くさまざまなスタッフの仕事ぶりや、航空機の運航メカニズム、そして世界中の空港にあるちょっとおもしろい設備や優れたシステムなどを詳しく紹介している。

個人的に好きなのは、コックピットから撮影した離発着時の映像だ。
夜だと、目の前の滑走路に沿って両列に整然と並ぶランプの列が、離陸と同時に視界から消え、代わってまばゆい夜景、続いて満天の星空が目に飛び込んでくる瞬間は、パイロットでなくても高揚感でいっぱいになる。
着陸時には、地上が近づき高度のカウントダウンが始まると、まるでこちらが操縦桿を握っているかのように手に汗がにじんでくるようだ。
暗いコックピット内に並ぶ計器の青、黄、緑などの照明も美しい。

各社のパイロットに目的地の天候を含むその日のフライト詳細をインタビューしたり、フライトアテンダントたちに密着取材したり、地上での研修を体験したりと、航空業界のことがよくわかり、次のフライトが待ち遠しくなる。

もちろん、取材ではインドの航空会社も数多くカバーしており、中でも興味深かったのが「世界最古の機内食キッチン」という、デリーのエア・インディア(Air India)の調理施設だ。

動画はこちら:
Video: India’s Oldest Flight Kitchen - Air India’s New Onboard Menu

ベジとノンベジに分かれ、大量のサモサやビルヤーニー、イドゥリやサンバル、ミターイーを、まさに人の手で作っている。
機械化からはほど遠い、人海戦術である。

なぜか、われらが日本向けメニュー専用コーナーもあり、詳細は見せてもらえなかったが、あのエコノミークラス名物うな丼も、ここで作っているのかな。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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