ハイダラーバード空港にセラピー犬導入、乗客の不安緩和へ新施策
Posted on 02 Aug 2025 21:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh
この方は、メガラヤ州の峠の食堂の警備をされていました。
インド南部の大都市ハイダラーバードにあるラージーウ・ガーンディー国際空港(Rajiv Gandhi International Airport, RGIA)では、空の旅を前に緊張や不安を抱える乗客に寄り添うための新たな試みが始まっていることを、「The Hindu」が伝えていた。
You can now pet a puppy at Hyderabad Airport; therapy dogs deployed to ease passenger anxiety
空港当局は、「Paws and Peace(ポーズ・アンド・ピース)」と名付けられたセラピー犬プログラムを導入し、訓練を受けた犬たちが空港ターミナル内で乗客と触れ合うサービスを提供している。
この取り組みでは、セラピー犬たちが国内線および国際線の保安検査後の制限エリアを巡回し、乗客に癒やしのひとときを提供している。
犬たちの勤務時間は1日4~6時間程度で、十分な休憩とエネルギー回復の時間も確保されている。
「勤務」中、犬たちは乗客のもとに自ら近づくことはなく、交流はすべて乗客の任意。
希望者は犬と触れ合ったり、ボール遊びをしたり、静かに寄り添ったりと、自分のスタイルで犬との時間を楽しむことができる。
また、「セルフィー・ゾーン」と呼ばれる写真撮影スペースも設けられており、犬との記念撮影を楽しむことも可能だ。
インド人の「セルフィー愛」に応える心遣いがうかがえる。
この施策は、飛行機に乗ることに対して不安を感じている人や、空港内の雑踏や騒音から一時的に離れて心を落ち着けたい人たちに向けたものである。
犬と触れ合うことにより、ストレスや緊張を和らげる効果が期待されている。
空港では同時に、犬との安全な交流のためのガイドラインも発行されている。
たとえば、「大きな音や突然の動きで犬を驚かせない」「写真撮影時にフラッシュを使用しない」「アレルギーを持つ乗客は一定の距離を保つ」など、動物福祉と他の利用者への配慮が重視されている。
このようなセラピー動物の導入は、世界の主要空港で広がりを見せており、インドでも徐々に注目を集めている。
RGIAが今回導入した「Paws and Peace」は、インドの空港サービスの質向上と旅客満足度向上の一環として、高く評価されつつある。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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