ビルヤーニーはどこから来た?フードライターが紐解く新刊
Posted on 18 Jul 2025 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
これは気になる書籍だな。
ムンバイーを拠点とする作家兼ジャーナリスト、ソナ・バハドゥール(Sona Bahadur)氏が、フードライターとしてのキャリアを結集した最新刊『An Invitation to Feast: A Deep Dive into India’s Culinary Treasures』(Aleph Book Company)を上梓した。
Where does biryani come from? This book has the stories behind India’s favourite dishes
同著では、インドで愛される11種類の料理を取り上げ、その起源、地域ごとのバリエーション、そしてその料理を作る専門家たちについて考察している。
「インド料理の生きた歴史を記録したかった。その過程で、チェンナイ、デリー、ムンバイーなどのシェフらをはじめ、友人や仲間のフードジャーナリストたちが紹介してくれた各地の専門家らなど、人こそが最大のリソースとなった。」
本書はビルヤーニー、バターチキン、ゴア風フィッシュカレー、ダンサーク、ウンディユ(undhiyu)*、スモークポーク(smoked pork)*などの背後にある歴史や逸話だけでなく、料理をインドのソフトパワーとして世界にアピールすることを目指す。
彼女は、これまでの食に関する取り組みは限定的で、インド料理を特別なものとしてアピールする上で不十分だと感じています。「体験型旅行ガイド『Taste Atlas』の2024~2025年版ベスト料理ランキングでは、ギリシャ料理が世界一にランクインしたのに対し、インド料理は12位で、イタリア料理、メキシコ料理、スペイン料理、ポルトガル料理に後れを取っていると指摘している。
*グジャーラート語で「逆さまにする」を意味するウンディユは、グジャーラート州の料理で、旬の根菜類や豆類、メティの葉などを使い、スパイスやココナッツとともにじっくりと煮込んだ料理。かつては地中に壺を逆さに埋めて調理されていたことにちなむ。
*スモークポークは、ナガランド州をはじめとするナガ族の人々に伝わる、伝統的な保存肉料理。豚肉を木の煙でじっくりと燻製し、独特の香ばしさと旨味を引き出す。ナガランドでは、スモークポークを発酵竹の子や唐辛子と一緒に煮込むなどして日常的に食べている。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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