南インドの人びとに魅了される理由と、ポンディシェリ写真集

 

Posted on 17 Jul 2025 21:00 in トラベルASKSiddhi by Yoko Deshmukh

訪れたタイミングがちょうどフランス革命記念日と重なったため、フランス総領事館の外壁がトリコロールカラーで彩られていました。



プネーからチェンナイへ行くには、飛行機だけでなく、鉄道という選択肢もある。
今回は、シッダールタの用事に便乗させてもらったので、プネーからの行きの便では、彼の仕事仲間の方たちと一緒だった。

うちの若い女性が、「チェンナイにはビジネススクールが多くて、経営学を学ぶ大学院生たちがインド各地から集まっているんですよ」と教えてくれた。
そう言われてみると、たしかに市内ではビジネス関係の専門学校をよく見かけた。

「大都市」と言われるプネーでも、タクシーを使って運転手さんと話すのが難しいことがある。
小さな町から出てきたばかりの人が多く、マラーティー語やヒンディー語ができないと、なかなか通じない。

でも、チェンナイでは、インド人どうしでも英語で話す人が多くて、旅人のわたしたちには本当にありがたかった。
もちろん、地元の人どうしはタミル語を話している。でも、その音がやさしく耳に届いてきて、とても心地よかった。
ちょっと勉強してみたいなと思ったくらい。

そして、チェンナイでは、人びとの姿に目を奪われた。
肌は濃く、小柄ながら骨格はしっかりとしていて、顔立ちは整っており、サリーやルンギをきっちりと巻き、背筋を伸ばして歩く姿には、品のある力強さが感じられた。
まるで歩く彫刻みたいだな、と思った。

漆黒の肌に光る金や銀のアクセサリーが、南国の強い日差しを受けて、静かに輝いていた。
それが、嫉妬するぐらいとてもよく似合っていて、歩くたびにきらりと光る様子が印象に残った。

笑顔はどれも自然で、作りものじゃない。真心がそのまま表れているような、そんな表情だった。
はにかんだ顔も、とてもかわいらしくて、まっすぐな気持ちが感じられ、こちらの心まで温めてくれた。

見た目だけでなく、人びとのふるまいもすてきだった。
外国人を見ても、無理に声をかけてくることはほとんどなく、そっと助けてくれる人が多かった。

思えば、チェンナイでもポンディシェリでも、観光地でよく見かける子どもの物乞いに一度も出会わなかった。
この州の教育の力が、子どもたちを守っているのかもしれないな、と思った。

今では、「タミルが好き」と、声に出して言いたいくらいだ。

ポンディシェリ写真集はこちら
 






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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