スピードゼロ、スマホ頻度マックス──安定の「KK Travels」で空港往復
Posted on 06 Jul 2025 21:00 in トラベルASKSiddhi by Yoko Deshmukh
運転手さんは白い制服を着用していて、プロ意識もバッチリだよ。
さいきんは自家用車(15年超のTATA Indigo)の調子が悪く、長距離運転に耐えられないため、ムンバイー空港からプネー、距離にして200キロ弱の帰路は、タクシーを使うことが多い。
空港送迎にも便利な、長距離移動用の「Uber Intercity」だと、乗車エリアが到着フロアから1階上にあり、エスカレーターがあるとはいえ、大きな荷物を抱えて行かなければならない。
乗車エリアは、ほかの配車待ちの人びとでごったがえしており、しかも予約していても目当てのドライバーさんとスムーズに落ち合えるとは限らないため、ただでさえ国際便を降りて疲れているところに追い打ちをかけるサバイバル状態を余儀なくされる。
その点、「KK Travels」は到着口を出た屋外すぐの分かりやすい場所にカウンターを設けているほか、赤字で「KK Travels」と書いたプラカードを持った方が立っているから、迷いようがない。
というか、この方はずっと立っているのだろうか。すごい。
カウンターで予約時の氏名を名乗ると、運転手さんが荷物を持ってくださり、そのまま同フロアに停めたクルマまでエスコート。
ここだけVIP気分である。
さて、走り出してからがまたすごい。
煽り運転ゼロ、猛スピード無縁、むしろ「ここは原付きレーンですか」というほどのノロノロ運転なのだ。
高速道路すら、後続車にパッシングされまくりながら、ひたすら安全第一。
この姿勢、過去に乗ったときとまったく同じで、「うちは無事故で乗客を目的地まで送り届けることが命!」という会社の本気が伝わってくる。
当日はムンバイー市街の渋滞にぶつかったこともあり、午前11時ごろに乗車したところ、プネーの自宅への到着時刻は夕方4時近くになっていた。
…が、しかし、そんなドライバーさんのスマホは静かじゃない。
走行中にかなりの頻度で電話が鳴り、そして相手は毎回、どうやら家人である。
しかも10分おきに「いまどこ」と現在地確認をしてくる。
いや、GPSでもつけられているのか、こちらが逆に心配になるレベルであるが、それも安全措置の一環と思ってしまえば大したことではない。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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