インド政府、2029年下院選で女性議席33%確保に向け準備開始

 

Posted on 15 Jun 2025 21:00 in インドの政治 by Yoko Deshmukh

ぜひ50パーセントを目指してもらいたいところ。



インド政府は2029年の総選挙から、下院(Lok Sabha)において33パーセントの女性議員の議席確保を実施する準備を進めているという話題を、NDTVに見つけた。

33% Women's Reservation In 2029 Lok Sabha Elections? Centre Begins Preps

関係筋によると、この動きは、国政における女性の代表性を高めることを目的とした憲法改正法案「Nari Shakti Vandan Act」の成立を受けたものである。

女性議員の議席確保規定は、国会選挙区の新たな画定後にのみ発効する。
現在、画定は2026年まで法的に凍結されているが、それ以降の画定には、両院の承認を得た憲法改正が必要となる。

関係筋によると、凍結解除後に画定作業を開始できるよう、必要な準備が進められている。
このための画定委員会(Delimitation Commission)が設置され、各州を訪問し、意見を聴取し、報告書を作成してから変更を勧告する予定である。

歴史的に人口抑制において優れた実績を上げてきた南部諸州は、現在の人口統計に基づく新たな区割りによって、議会における議席数が低下する可能性があると懸念を表明している。

これに対して政府筋は、南部諸州の政治参加が損なわれることはないと述べ、公平な代表権を維持し、人口抑制に成功した州が新たな議席配分方式で不利にならないよう、制度の整備が検討されている。

当初は2021年に予定されていたが、新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響で延期されていた国勢調査は、高度なテクノロジーを活用して実施することで、プロセスの迅速化を図る。

このため、16のインド言語でのデータ収集をサポートするモバイルアプリケーションが使用され、アーダール(Aadhaar)認証も導入される。
さらに、生体認証データ収集と人工知能ツールも国勢調査プロセスに組み込まれる。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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