2025年4月、ザンジバルの観光セクターは目覚ましい成長を遂げ、特にドイツ、南アフリカ、英国、イタリア、インド、中国、イスラエルなど海外からの観光客数は前年同月比で20%以上増加している、という話題を見つけた。
Germany, South Africa, UK, Italy, India, China, and Israel Drive Zanzibar’s Tourism to New Heights with Over Twenty Percent Growth in International Arrivals for April 2025
今月9日に政府統計局長室が発表した最新データによると、2025年4月にザンジバルを訪れた海外からの観光客は3万7,137人に達し、海外からの観光客数は過去最高となった。
豊かな文化遺産と美しいビーチで知られるザンジバルは、レジャーと文化観光の両面で多様な地域からの観光客を惹きつけており、デスティネーションとして急成長している。
うちドイツが観光客総数の10.2%を占め、ヨーロッパ諸国の中でトップとなっている。
続く南アフリカは7.6%、英国は5.1%となっている。
さらに、戦略的パートナーシップ、航空路線の利便性向上、地域に合わせたマーケティングキャンペーン展開が奏効し、新興市場や非従来型市場からの目覚ましい成長も観察されている。
中でもインドは訪問者数が前年比39.8%増加し、長期的な増加傾向が継続している。
インド人旅行者は、ザンジバルの文化的な魅力と、アフリカとアラブの影響が融合した独特の雰囲気に魅了されている。
中国もこれに追随し、訪問者数は前年比ほぼ倍増(前年比98.5%増)となっている。
イスラエルは、前年比243%という驚異的な増加を記録している。
ザンジバルへの海外観光客の大部分は航空便を利用しており、うち2万6,879人は国際線、5,900人はタンザニア本土からの国内線を利用した。
また、4,358人が海路でザンジバルに到着しており、そのうちタンザニア本土からのクルーズ船乗客が39人、フェリー乗客が4,319人となっている。
ザンジバルを訪れる観光客の99.1%が休暇またはリラクゼーションを主な旅行目的として挙げている。
また、海外からの観光客の人口構成は53.2%が男性、46.8%が女性であり、大多数(84%)は一般的な労働年齢層である15歳から64歳で構成されている。
観光客の平均滞在日数は約7日間である。
ザンジバルの宿泊施設セクターは、4月時点で合計88万4,430床を有し、稼働率は27.9%(24万7,083床)だった。
この数字はピークシーズンの稼働率より低いものの、依然として堅調な需要とザンジバルの観光インフラの継続的な成長を反映している。
新規ホテルやリゾートの開発が進んでいる。
ザンジバルは、特に隣国ケニアからの強い恩恵を受けており、2024年4月と比較して観光客数が101%増加した。
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なぜザンジバルはインド人観光客を惹きつけるのか
1. 歴史的・文化的なつながり
アラブ・インド・スワヒリの文化が融合した街、ザンジバルのストーン・タウン(Stone Town)はユネスコ世界遺産に登録されている。
特にグジャーラートやゴア出身のインド人商人が19世紀から定住しており、現在もインド系住民が暮らしている。
2. ビザ取得が簡単
インド国籍者は、タンザニア(ザンジバルを含む)のeビザをオンラインで簡単に取得できる。
3. インド料理が豊富
ザンジバルには本格的なインド料理を提供するレストランが多く、食文化に敏感なインド人観光客にも快適な滞在が可能となっている。
スパイス・ファーム・ツアーも人気。
4. ハネムーン・結婚式の新定番
ラグジュアリーなビーチリゾートと美しい自然環境を持つザンジバルは、インド人のハネムーンや海外挙式の新たな目的地として注目を集めている。
5. ソーシャルメディアの影響
インドのインフルエンサーや旅行ブロガーがSNSでザンジバルを紹介することで、若年層(ミレニアル世代やZ世代)の間で関心が高まっている。
参考リンク:
History of Zanzibar
Tanzania eVisa - Welcome
Harbour Indian Kitchen
Zanzibar Weddings & Honeymoons Venue _ The Palms Zanzibar
Tanzania Safari & Zanzibar Packages