自然の力でクリーンエネルギーを生む: 家庭用バイオガス装置「Gastoday」

 

Posted on 30 Apr 2025 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

すごいイノベーションだよね。



インドでは、世帯あたり平均で毎日500グラムから1キログラムの生ゴミが出るとされている。
そうした有機廃棄物をコンポストに入れる家庭が増える中、堆肥化した生ゴミから家庭での調理に使えるバイオガスを生成する会社があることを、「The Better India」が伝えていた。

Turn Kitchen Waste into Cooking Gas: Set Up This Smart Biogas Unit on Your Balcony

家庭用バイオガス生成装置「Gastoday」は、都市部の家庭が自宅で生ゴミからバイオガスを生成できるように開発されたコンパクトな設計である。
タミル・ナードゥ州に拠点を置くスタートアップ企業「Green Connect」が開発した。

設置面積はわずか1.2メートル四方で、バルコニーやテラスなどの狭いスペースでも、毎日のキッチンゴミを装置に投入するだけで、消化タンクが有機物を自動的に処理し、嫌気性消化(自然な生物学的プロセス)によってメタンを豊富に含む調理用バイオガスを簡単に生成できる。

平均2キログラムの生ゴミから、約30分の調理に十分な約200リットルのバイオガスに加え、4リットルの有機肥料を生成できる。
複数のサイズがあり、家庭のニーズに合わせて最大50キログラムの生ゴミを投入できる。

「Gastoday」は1台あたり2万1,000ルピーからという導入しやすい価格設定となっている。

最大のメリットは、電気を必要とせず稼働することである。完全に自然のプロセスで稼働するため、長期的に見て費用対効果も高いとされている。

「Green Connect」の創設者である、タミル・ナードゥ州サーレム出身のHarini Ravi Kumar氏は、2012年に同社を設立後、全国1,000か所以上に同様の仕組みで稼働する自律式バイオガスプラントを設置してきた。

Gastoday Domestic Biogas - Green Connect
 






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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中村修  says:
07/09/2025

とても面白い記事、ありがとうございます インドならではの、とても素敵な技術開発だと思いました 友人と「日本に輸入して遊んでみようか」と相談しているところです うまくいったら、タイで結婚して農業やっている友人(女性)にもすすめようと思っています


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