このたび、シッダールタが、バンガロールで開催される市民マラソンに参加するため、わたしも便乗して約2年ぶりにバンガロールを訪問した。
滞在先はスタート地点となる中心部マハートマー・ガーンディー・ロード(通称MGロード)徒歩圏内の非常に便利なロケーション。
実質滞在日数は2日半と短めだったこともあり、バンガロールのナイトライフを凝縮したブリゲード・ロード(Brigade Road)やチャーチ・ストリート(Church Street)を主に徘徊していた。
歩きながら、これまで何度も訪れてきたバンガロール滞在を、断片的に思い出していた。
特に鮮明な記憶として残っているのは、2001年末から2002年始にかけ、初めてこの街を訪れたとき。
いまもブリゲード・ロードに残るモールに当時「インドで唯一」だったとされたエスカレーターを見に来たこと。
当時はそんな「最先端」な街ですら、外国人旅行者として周囲の人々からすごく注目されて緊張感があったこと。
今回、ひさしぶりにゆっくりと、眠らない夜のブリゲイド・ロードを歩くと、あの時と同じように営業を続ける「Coconut Grove」や「Indian Coffee House」(こちらはいずれも、交差するチャーチ・ストリートにある老舗)のかたわら、数え切れないほどの「Boba Tea」ストールや、大音量でダンスミュージックを再生するパブ、そして夜遅くまで開いているファッション店舗などの、流行最先端の店も所狭しと並ぶ。
「Comedy Club」という気になる看板も見かけた。
それでも、この場所を歩くだけで、初めてインドに足を踏み入れた頃の高揚感と、懐かしい思いが一気によみがえってくる。
そして、まるでわたしの思いを察したかのように、どこかの店から2001年に公開の大ヒット作「Kabhi Khushi Kabhie Gham...」サウンドトラックから何とも言えない懐メロ「Deewana Hai Dekho」が流れてきたよね〜。
※せっかくなので全サウンドトラックを置いておく。
長年プネーに暮らすわたしにとって、バンガロールはいつだって、同じインドにありながら常に先端を見せてくれる、希望ある都市だ。
プネーと同様、時代とともに大きく変化しているけれど、この街に来ると、いろんなインスピレーションがあふれてくる。
この国で、確かに自分はずっと生きてきたんだという自負のようなものが湧き上がるのである。
ちょっとでもバイブが伝わればと、ちっちゃめの動画を作成した。