値切り上手な彼女から導かれた、Meeshoとの出会い

 

Posted on 12 Apr 2025 21:00 in ASKSiddhiサリー部 by Yoko Deshmukh

独特の困難はたくさんあるんだけど、インドという国はわたしにいつだって、いろいろなインスピレーションを分けてくれます。



最近、気分転換をかねて、平日は近所のWeWorkを利用することが多い。
わたしの利用するWeWorkには、フリーランスだけでなく、スタートアップ系や大手を含めて多数の企業がオフィスを構えており、そうした普段であればなかなか交流できない人々とも気軽に会話できることがとても楽しみでもある。

そして時々、思いがけない出会いがある。
ある日、ぱっと目を引くファッションセンスの若い女性に声をかけられた。
大きな目がくるくる動く、コルカタ出身のRさん。
ブルーデニムに合わせた、白地に赤いハートの刺繍が散りばめられた、風通しのよさそうな洗いざらしのシャツ姿は、完全に私のツボだった。

「そのシャツ、すごくすてきだね」と伝えると、彼女は笑いながら、「デリーのローカルバザールで、めっちゃ値切って買ったんだ」と誇らしげ。
「プネーで言えばTulsi BaugやFashion Street、FC RoadのHong Kong Lane(筆者注: いまだにこの場所がこの名称である由来が分からない)みたいな感じかな。一緒に行こうよ、私が値切ってあげる!」と、頼もしすぎる提案まで。
ちなみに、安かったことを自慢するセンスも大好きだ。

そんな彼女が教えてくれた、オンラインショッピングの隠れた名所が「Meesho」(シャレじゃないよ)。
Myntraよりもずっと安いと聞き、興味本位でアクセスしてみたら、想像以上の価格破壊におののいた。

Online Shopping Site for Fashion, Electronics, Home & More _ Meesho

洋服カテゴリは100〜300ルピー台。
しかしさすがに、正直「これは…」というものばかり。

サリーも、300〜500ルピーのものが並ぶけれど、なんとなくピンと来ない。
「やっぱり期待しすぎたかな…」と思いながら、試しにカテゴリー指定で絞ってみると、出てきた、出てきた。
わたし好みの、総レース、シンプルコットン、なかなかのセンスのサリーたち!
レビューも総じて高評価だ(多少の調整は入っていそうだが)。
 

 


でも、何より心を掴まれたのが「飾りテープ」だった。
掲題下の画像にあるような、サリーやドゥパッタの裾を彩る、金や銀、刺繍入りリボンのような装飾である。
9メートルで150〜250ルピーって…価格設定はどうなっているのだろうか。
今も昔も金欠気味のわたしに優しいオプションに、うれし涙がにじむ。
 


Sutaのサリーが買えなくても、安くてシンプルなサリーを持って、テイラーさんのところへ行って、世界に1枚の、わたし私だけのサリーに仕立ててもらう。
実際、友人知人にはそうしている人がいっぱいいるんだけど、今までこういう買い物は下町へ赴かなければできないと思っていたから、引きこもりのわたしにも楽しめる時代が、いつの間にか到来していたというわけだ。

何やかや言っても、わたしはインドや、そこに住む関係性もさまざまな人々に、ずっと救われてきた。
インドという土地と、そこに暮らす日本人や外国人も含めた、多様でエネルギッシュな人たち。
時代とともに変化するインドに、ご縁あって長く暮らすわたしは、何度も何度も救われてきた。
今日もまた、そうだった。

ありがとう、Rさん。
ありがとう、みんな。
 






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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