インド北東部の隠れた宝: 新興のコーヒー栽培地

 

Posted on 02 Apr 2025 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

紅茶だけでなく、コーヒー豆の栽培も盛んなんだな。



いつものようにネット上を徘徊していたら、北東インド産のコーヒー豆があることを知った。

For Coffee Business

アッサム、メガラヤ、ナガランド、トリプラと、産地はいずれも標高1,200メートルを超える高地のようだ。

断然メガラヤ産の豆がわたしの好みに合致する。
現在、同ブランドは業務用コーヒー豆を専門に卸しているようだ。

北東インド各地はコーヒー豆の生育に適した気候条件を有し、コーヒー農園はそれぞれの品種の豆を栽培している。

アッサム州でのコーヒー栽培は、1953年にカチャール県(Cachar District)で始まった。
この地域の気候と土壌条件は、アラビカ(Arabica)およびロブスタ(Robusta)の、両方の品種に適している(出典

メーガーラヤ州では、商業的なコーヒー栽培は1970年代、環境に悪影響を与える「ジューム農法(jhum cultivation、焼畑農業)」に代わるものとしてガロ丘陵(Garo Hills)で始まった。
州内の気候と肥沃な土壌は、オーガニック品質と柑橘系の風味で知られるアラビカコーヒーの栽培に適している(出典

ナガランド州では1980年代から、コーヒー栽培の可能性が認識され、オーガニックでシングルオリジンの豆を強調する「Nagaland Coffee」などのブランドが登場、甘く豊かな香りで知られている(出典

ミゾラム州では、コーヒー栽培は約1,300ヘクタールの面積に広がっており、主に急峻な地形でアラビカコーヒーが栽培されている。
この州の気候と土壌は、高品質なコーヒー豆の生産に好適とされている(出典)。

トリプラ州では、コーヒー栽培は、ウナコティ県(Unakoti District)のクマルガット(Kumarghat)とジャンプイ丘陵(Jampui Hills)、および南部地区に集中、農家は主に持続可能な方法でのオーガニックコーヒーの生産に注力している(出典

アルナーチャル・プラデーシュ州およびマニプル州でも、コーヒー栽培の可能性が認識されており、農園の開発と拡大に向けた取り組みが進められている。

北東インドでのコーヒー栽培は、従来のコーヒー生産地域に比べてまだ発展途上だが、この地域特有の気候条件とオーガニック農法が、国内外で高い評価を得る特徴的で高品質なコーヒーの生産を支えている(出典) 

コーヒーボード・オブ・インディア(Coffee Board of India)は、雇用創出、植林支援、持続可能な農業の促進を目的とした様々なプログラムを通じて、これらの地域でのコーヒー栽培を積極的に支援している(出典






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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