マハーラーシュトラ州ガルガオンの話すカラス「カラ」

 

Posted on 31 Mar 2025 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

こんな風にカラスと交流できるご一家は、億万長者よりも恵まれているなぁ。



オウムやインコがヒトの言葉を覚えるのはよく知られているが、マハーラーシュトラ州ではおしゃべりするカラスが話題になっている。

हा पोपट नाही तर कावळा; जो मारतो आई, काका अशी हाक! त्याला पाहण्यासाठी बघ्यांची गर्दी

独特の方言を交えて話す「カラ(काळ्या)」と名付けられたカラスは、シャハプール・タルカ(शहापूर तालुक्या)のガルガオン(गारगांव)で発見された。
この村に住むマンガリヤ・パンドゥ・ムカネ(मंगल्या पांडू मुकणे)さんの子供たちが、3年前のモンスーンの時期に自宅近くで生後わずか数日のヒナを見つけた。

子供たちはヒナに餌と水を与え、名前をつけて大切に育ててきた。
以来、家の周りを散歩したり、飛んで行ってはまた家に帰ったりと、家族の一員として過ごしてきたカラが、ここ3か月ほど、言葉を話し始めたという。
まず家族全員を、お父さん(बाबा)、お母さん(आई)、おじさん(काका)、お姉さん(ताई、दीदी)、お兄さん(दादा)、などと呼び始めた。
さらに、簡単な質問に答えるなどコミュニケーションを取ることもできると言うから驚きだ。

近所の人たちはカラの才能に驚き、村外からも一目見ようと人々が集まってくるようになっているようだ。

カラスがヒトの言葉を話す事例は、世界各地でも報告されているようだ。

日本での事例としては、トドの鳴き声を真似てヒトに話しかける北海道・おたる水族館のカラス(出典)、「オハヨウ」と話すカラスなどが確認されている。



 

インド以外の海外の事例では、2021年、米オレゴン州の小学校に現れたカラスが、オウムのようにヒトの言葉を話すことで話題になった(出典)。

カラスの模倣能力に関する研究では、カラスは非常に知能が高く、幼少期からヒトと接することで、人間の言葉や犬の吠え声などを模倣する能力を持つとされている(出典: 第11代三重大学長ブログ カラスに想いをはせる - 学長通信)。 ​
 






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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