腸内環境を整えてうつを撃退しよう

 

Posted on 14 Jan 2025 21:00 in インド科学技術 by Yoko Deshmukh

緊張すると腹痛したり便秘になったりするもんね。



インドと深く関わるようになって、今年で早くも20年を迎える。
それは、インド移住の少し前に訪れた、うつとの戦いの歴史とほぼリンクしている。

このシリーズは、今まさに「顕在性うつ状態」で「全般的不安障害」という診断を受けて、微量ながら毎晩服用の薬を処方され心の病気と闘っているわたしが、不定期だが覚悟を持ってつづっている。
日によって気分の浮き沈みがあるため、つづれない日もあると思うし、その分量も変化するし時間軸も前後し、また、後日もろもろ加筆修正することも大いにあり得る。
いつも通りの「インドよもやま話」に戻る日もあると思うが、このシリーズは、いずれきちんとした形でまとめる予定である。


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インドにおいてもうつを患う人が顕在化されつつあり、カウンセリングや投薬による従来の治療を推奨しつつ、食べ物が精神的健康に深く影響する可能性について指摘する記事を見つけた。

Beat the Blues with your plate: Can a fibre-rich diet fight depression?

「Nutritional Neuroscience」誌に掲載された新たな研究によると、繊維を豊富に含む食事はうつに罹患する確率を大幅に下げる効果が認められる。
同誌には、うつや不安症と食物繊維の摂取量との関連を分析した研究は18件、掲載されている。

記事では、2016年にNIMHANSが12州で実施した調査結果によれば、インドでは20人に1人がうつ疾患を抱えていることが判明したことを挙げ、食物繊維が豊富なインド食として旬の野菜や果物、ブラウンライスやオーツ麦、キビ、バジュラなどの全粒穀物、レンズ豆やチャナ豆などのタンパク質が豊富な豆類を、ターメリック、クミン、コリアンダーなど体を温め、消化を助けるスパイスとともに摂取することを提案する。

腸の健康は心の健康と密接なつながりがあるとされている。
腸内フローラの不均衡はディスバイオシスと呼ばれ、気分を調節する神経伝達物質の産生を減少させる。
最近の研究では、腸は「第2の脳」として、セロトニン、ドーパミン、GABAなどの気分を調節する化学物質(神経伝達物質)を分泌することが分かっている。
有益な腸内細菌を育むことで、食物繊維を発酵させて短鎖脂肪酸を生成し、脳の健康をサポートする抗炎症物質になるとしている。

発酵食品は、インドの場合はヨーグルトが一般的だが、インド南部ではプロバイオティクス発酵米飲料「パジャドゥ(Pazhyadu、残りご飯を一晩水に浸したもの)を、北部では発酵させたニンジンとビートをベースにした「カアンジ(Kaanji)」も利用できるとまとめている。
 






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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