「ミス・インディアUSA」ことしの勝者が訴えること
Posted on 04 Jan 2025 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
アイデンティティを土台にしつつ、自分らしさを失わないこと。それは生まれ育った国を出て暮らすすべての人々へのメッセージでもあるよね。The image is from Fox40.
「The Hindu」を見ていたら、チェンナイ出身の「ミス・インディアUSA(Miss India USA)」についての記事を見つけ、「はて、『ミスUSA』じゃないんだ?」と疑問に思った。
Chennai born Miss India USA on identity and breaking out of societal expectations
Wikipediaによると、1980年から毎年開催されている、米国在住インド出身女性たちの美を競うイベントで、勝者は「ミス・インディア・ワールドワイド(Miss India Worldwide)」の米国代表となる。
Miss India USA - Wikipedia
同時に「ミス・インディア・ワールドワイド」については、1990年から米国で毎年開催されている、インドおよび海外のインドルーツ女性たちの美を競うイベントのようだ。
Miss India Worldwide - Wikipedia
全然知らなかったなぁ。
そしてことし、「ミス・インディアUSA」を冠されたのは19歳のケイトリン・サンドラ・ニール(Caitlin Sandra Neil)さん。
「アイデンティティ、文化、そして期待からの脱却」を高らかに謳い、評価された。
毎年恒例の式典はニュージャージーで開催された。
出身地についてケイトリンさんは、「チェンナイは私が生まれた街というだけでなく、私のアイデンティティの基盤を構成する部分です。チェンナイが私にもたらした最大の恩恵は、コミュニティの価値です」と述べた。
ケイトリンさんは今回の栄冠に際し、「アメリカで育ち、インド国籍を持つ私は、2つの世界に挟まれていると感じることがしばしばある。その度に両方の文化を尊重しながら、自分が何者であるかを見つけようとしていた。このタイトルを獲得することで、両方を祝福し、私のような多くの若い女性が経験する複雑な世界を表現したい」
「南アジア出身女性に対する他者からの期待ではなく、本物の自分らしさこそ、誰にも否定されるべきでない、ひとりひとりのスーパーパワーだ。このタイトルは、今日の世界で南アジア女性であることの意味を問うものであり、自分が何をすべきか、どうあるべきかという固定観念から抜け出そうとする人々を励ますものとなればと願っている」と語った。
ケイトリンさんは、カリフォルニア大学デイビス校で認知科学を学ぶ。
将来はUI/UXデザインのスキルを活かし、恵まれない地域の子供たちが楽しく学習できるような教育プラットフォームの作成に取り組むことを目指す。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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