チョーラ王の勅許状、オランダに返還を求める

 

Posted on 30 Nov 2024 21:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh

超巨大な単語帳みたいな見た目だよね。



文化観光省(Ministry of Culture and Tourism)は、オランダのライデン大学(Universiteit Leiden)に収蔵されている11世紀のラージェンドラ・チョーラ王の勅許状(Charter)について、返還を求める交渉が2か国間で進行中であることを明らかにした。

Steps afoot to bring back King Rajendra Chola’s Charter from the Netherlands: Centre

上院(Rajya Sabha)での質問に、ガジェンドラ・スィング・シェカーワト(Gajendra Singh Shekhawat)大臣が答えた。
この勅許状は銅板21枚に刻まれ、チョーラ王の印章が確認できる、31キログラムにも及ぶ巨大な青銅の輪で留められたもの。

同大臣は、2国間対話のほか、5月30日に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「文化財原産国への返還促進のための政府間委員会(Inter Governmental Committee for Promoting the Return of Cultural Property to the Country of its Origin、ICPRCP)」でも、この問題が取り上げられたと述べた。

勅許状はタミル語とサンスクリット語の両方で刻まれた碑文で、西暦985年から1012年の間に在位したラージャ・ラージャ・チョーラ1世にまで遡る記録として、タミル歴史研究にとって非常に重要な史料とされている。

質問した議員によると、碑文には、ヒンドゥー教の王が(現在のスマトラ島およびマレー半島にまたがる)スリウィジャヤ(Srivijaya)王国を統治したマレーの仏教王に、重要な港と貿易都市であるナガパティナムに聖域を建設することを許可したこと、また仏教寺院建設のために寄付したことが記されている。

この勅許状は18世紀にオランダに持ち去られて個人の所有物となった後、ライデン大学の図書館に寄贈された。

大臣はまた、同様に大英博物館に返還を求めている、8世紀パンディヤー王国の銅版(Velvikudi)については、現時点で進展がないことも明らかにした。

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Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

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