Phoenix Marketcityにさっそうと登場、創作寿司とアジア料理の店「シズさん」

 

Posted on 16 Mar 2016 23:00 in ASKSiddhi独断うまい店 by Yoko Deshmukh

オープン以来、店名が気になって仕方がなかったのですが、かえって謎が深まるばかり。でも、これまでプネで食べることのできた「カジュアル寿司」っぽいものの中では、一番いける感じでした。



*Menu from Zomato, SHIZUSAN page.

プネで、各種滞在ビザ申請代行(永住ビザにあたるOCIカード取得を含む)、不動産斡旋、各種イベント催行など、主に在住外国人向けのサービスを提供している「Pune Expat Club」からのご招待を、友人よっすぃ~が誘ってくださったおかげで、昨晩はプネ随一のショッピングモール、「Phoenix Marketcity」に新しくオープンしたアジア料理店、その名も「SHIZUSAN」で、数組の日本人ファミリーと一緒に、寿司をはじめとした各種創作アジア料理をいただく機会があった。

「シズさん」なる、このいかにも怪しげな店名もあり、オープン以来、遠巻きに様子を見てきたところがあったが、あいさつに出てきてくださった店主と思われる女性に由来を尋ねると、「『SHIZUSAN』はあなたであり、私でもある。食べること、旅することが好きなら、誰でも『SHIZUSAN』なのよ」とのこと。
納得できたような、余計わからなくなったような。
ただ、女性店主の親しみやすそうな人柄は十分に伝わり、今度からお店の前を通りかかるときには、笠を目深にかぶり麺をすするコミカルな看板ロゴに、「シズさん」と呼びかけたいような気持ちになった。※


シズさん。

とはいえ、ごちそうになったマグロやサーモンなどの握り寿司や、アボカドなどをあしらった色とりどりの巻き寿司は、どれもなかなかの味。

特に巻き寿司(メニュー)は、チーズを巻いてサーモンを載せたものや、中に激辛ソースを封じ込めた巻き寿司に、マグロと天かすをトッピングしたものなど、日本ではまずお目にかかれそうにないような創作寿司がかえって新鮮で、わたしはけっこう好きだ。
寿司飯の炊き具合も、よいあんばいだったと思う。

何より、1皿に細めの巻き寿司1本を8等分したものが500~600ルピー前後と、価格も某○ホテルなどのような目玉の飛び出すような高額ではないので、ふと、無性にお寿司を食べたくなった時には、モール内の店舗ということもあり比較的気軽に利用できそうだ。

この日は招待ディナーであったにも関わらず、バラエティ豊かなお寿司のお皿が次々と運ばれてきたほか、エビや鶏肉、コリアンダー(パクチー)を使い、肉汁がたっぷり詰まったプリプリのシュウマイ各種、シイタケや鶏肉の香ばしい炒め物、夏らしく大き目にカットしたスイカのサラダや、本格的なタイのソムタム、パッタイヌードル、チャーハン、タイ風グリーンカレー、最後にはデザートまで振る舞われ、お腹いっぱい楽しんだ。

※いま、インドの飲食店口コミサイト、「Zomato」の「シズさん」ページを見ていたら、Akshay Dongreさんというユーザーが、「上村直己(うえむら なおみ)」、「河野兵市(こうの ひょういち)」、「関野吉晴(せきの よしはる)」、「鈴木紀夫(すずき のりお)」など、「あんた、なんでそんなに知ってるの」というぐらい、日本を代表する探検家の名を列挙して、店名の由来について懇切丁寧に説明を試みているが、肝心の「なぜ『シズ』または『シズさん』」のオチについては触れられておらず、かえって混乱してきた。

さらに、このユーザーのものとおぼしきリンク先のブログまで飛んで行ってみると、「シズさん」なる人物との間で若干のジャパニーズ・コンバセイションを交える形式で記事が展開されている中で、シズさんが毎回「ここです」と言いながら料理を給仕していく様子が、何とも異世界感を醸し出し、さらに魔訶不思議な感覚に捉われた。

そんなわたしはもう既に、十分この店に魅了されていると言えるかもしれない。

SHIZUSAN
Upper Ground Floor(日本式には1階、「Mango」の向かい),
Phoenix Market City,
Viman Nagar, Pune
営業時間: 午前11時半~午前0時

※それぞれの写真をクリックすると、別画面で大きく表示します。


王道のマグロ。普通においしい。
 


とろけるサーモンも。この一皿で425ルピー。マグロも同じ。
 


おそらく「Spicy Crunchy Tuna」(595ルピー)と思われる一品。
上に載ってる天かすのようなトッピングがパリパリの新食感。
 


Rainbow Maki」(595ルピー)と思われる。
 


Philadelphia Roll」(595ルピー)。
中のチーズが絶妙で、大変気に入った。
 


オマケでギョーザ。
日本の焼ギョーザを再現しようとしたのかな。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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