新型コロナウイルスの影響に伴うビザの急なSuspendで、インド国外に出られなくなってしまった方々も多いことだろう。
そうした皆様への少しでも慰めになればと、本日はわたしがこれまでに利用して、とても気に入っているインド服のショップを、各店の商品の特徴とともに一挙ご紹介する。
この機会に、ぜひ素敵なインド布の服や小物を、いろいろと揃えてみてはいかがだろうか。
ちなみに、わたしはミラーワークや刺繍がたくさん施してある装飾性の高い服や、原色っぽい服、シルクやリネンなど上質かもしれないが手入れも大変そうな服よりも、手作業のゆらぎを感じさせるブロックプリントの、素朴な綿の服が好みである。
なお、手染めの衣料品を購入した際に気になる色落ちは、ムンバイーの「Mirchi Komachi」さんが教えてくれた、こちらの商品を使って色止めしている。
MAHAVIR Colour Fix for Clothes and Garments (500ml, White)_ Amazon.in_ Home & Kitchen
1. ファブインディア(Fab India)
インド生活を送る上で避けては通れない、泣く子も黙る王者ファブインディアである。
最近は「ファブカフェ(Fab Cafe)」とかいうオシャレ系カフェレストランも、プネー2店舗をはじめインド各地に続々オープン、ますます「インドのカラフル版無印良品」っぽいライフスタイルブランド化に磨きがかかっている。
さて、ファブインディアはネットショップがとても充実しており、わたしは専ら「Sale!」コーナーを暇さえあればチェックしている。
Fab Indiaの「Sale!」ページ
「えっ、こんなデザインがこの値段?」というような信じられない遭遇がわたしを際限なく「ポチ」へと駆り立て、しかも自宅に届いた商品はセール品と言えども、ファブインディアの名に恥じぬ、常に妥協なき期待を上回るデザインと品質で、うれしい買い物体験をひたすら積み重ねている。
しかも服以外に「Organic India」のトゥルシー茶など食品も買えるので、「1,000ルピー以上お買い上げで送料無料」も楽ちんでクリアできるところも重宝している。
ただし、一度に複数の商品を購入しても、なぜかすべて別々で届くところは不便で、時に困る。
2. チディヤー(Chidiyaa)
ハイセンスなシルク、リネン、コットンのサリーやチョリ(ブラウス)、クルタ、ワンピースなどが、比較的リーズナブルに揃うオンラインショップ(デリーに実店舗あり)。
わたしはブロックプリントの綿サリーを2枚と、チョリを数枚買ったが、どれもこれもお気に入りで、しかも着ている日は何かいいことがあったり、体調がよかったりして、わたしにとってはお気に入りの「勝負ウェア」になっている。
また、プネーを含めたインド国内各都市に、数カ月周期で出張販売に来てくれるのもうれしい。
わたしは昨年末のプネー販売会の折にもチョリ用ブラウスを数点、購入し、ヘビロテしている。
チディヤーはサリーも素晴らしいが、チョリを特に推したい。
やや長め丈なのがハイウエストのボトムスと合わせるクロップドトップとして活用するのにも絶妙で、しかも平面に置いた時と着た時の違い、つまりシルエットをさりげなく美しく演出する、自然で立体的なカットを、ぜひ多くの方に体験してもらいたい。
3. スタ(Suta)
自社製品のモデルも務めるムンバイーの美人姉妹(SujataさんとTaniyaさん)が手掛ける、サリーにフォーカスしたオンラインショップである。
ムンバイーに実店舗あり(または近日オープン予定?)。
同店のインスタグラム投稿を見ていると、ボリウッドセレブたちも度々、彼女たちのサリーを身に着けて、プレミアや様々なイベントに参加している。
わたしはこの店で、薄いコットン(マル [mul])サリーとろうけつ染め(バティック)サリー、そしてブラウスを数点、購入した。
特にマルサリーは無地であれば、どれも味わい深い豊かなカラー展開で1,300ルピー前後からと安価ながら、天女の羽衣のように薄くて柔らかく、まさに天にも昇るような極上の着用感なので、一度は試してもらいたい。
ただしブラウスに関しては、刺繍の可愛いさや珍しいデザインに惹かれて何点か購入してはみたものの、値段の割には作りが平凡かなと思う。
4. 番外編のヒトミ(Hitomi)
デリーを中心に展開する、こちらのブランドは、わたしはまだ購入したことはないが、インド在住に限らず、インド布好きの日本人に知らない人はいないのではないかと思い、敢えてリストさせていただいた。
というのも先日、待望のインド国内専用オンラインショップがついに開店したのだ。
「Hitomi」インド国内向けオンラインショップ
二部式浴衣が出品されたらすぐ買いたいので、備忘録も兼ねてこちらにご紹介している。
本当はすべてのショップを1日で紹介しようと思っていたのだが、ブランドごとにいちいち相当な熱量を割いてしたためており、本日はこれまでが精一杯だ。
わたしだけかもしれないが、サリーやクルタなどに限らず、インド布を使った服を着て出掛けた日は、なぜかいいことが起きる。
きっと、大好きなものを身に着けて心がウキウキしているからなのだろう。
明日はオケイ(オカイ?Okhai)、アイトクリ(iTokri)と、オフラインのアノーキー(Anokhi)とエフビービー(FBB、オンライン店もあり)。
「サリーを買っても着方が分からない」、「着て行くところがない」という方へ、ニキータ(Nikaytaa)さんが提唱する着流し術へのリンクも。
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