フランス人観光客グループ、ラジャスターンで学校改修

 

Posted on 24 Mar 2015 13:21 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

困っている人たちを見て、みんなで手を差し伸べる。シンプルなことをシンプルに実践する、この上なくかっこいい人たちです。



フランスから「観光」でやってきた150人のグループが、ラジャスターン州を代表する観光地ジャーイプルを素通り、さらに350キロあまり離れたラマントラ(Ramanthra)で、学校の改修工事に尽くしていたことが分かった。
NDTVほかメディアが伝えた。
 
「観光客」らは、幹線道路からも80キロ以上離れた寂しい農村にある学校のペンキをきれいに塗り替え、トイレを直し、浄水タンクやベランダを取り付け、宗教的なお祈りを捧げる特別なスペースを設け、子供たちが思う存分遊べるように、付近を徘徊する動物たちが学校の敷地内に入ってこられないよう、外壁を構築するなどの作業に勤しんだ。
 
在学する80名あまりの子供たちは大喜びだ。
「以前は汚くて行きたくなかった学校が、今はとてもきれいになった。そしてトイレが修理されたので、女の子も安心して利用できる」
 
さらにグループは、新しい制服や通学用バッグを配布、仕事を終えてからの丸1日は子供たちとともに過ごし、ブレスレットの作り方を教えた。
今回の一風変わった「観光ツアー」に参加したクレアさんは、「子供たちの笑顔を見ることができたことが、一番の旅の収穫だ」と笑顔をこぼした。
 
このフランス人グループによる「学校改修ツアー」が企画されるきっかけとなったのは、この村の近くにある優雅なヘリテージ・ホテル「ラーマトラー・フォート」を拠点に活動をしていたことのあるフランス人ガイド、ベロニクさんのアイデアだった。
「ホテルからほど近い、この学校を初めて訪れた時、子供たちが青空の下で食事をし、床は剥がれかけて危険な、ひどい学校設備を目の当たりにした。深い衝撃を受けた」
 
そこでベロニクさんは母国で有志に呼びかけ、また前述のヘリテージ・ホテルから50万ルピーの出資を得て、学校の改修ツアーを組んだという。

*Photo from NDTV






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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