インド系アメリカ人大学教授がまたひとり、米国の権威ある大学で学部長に任命された。
NDTVほかメディアが報じた。
今回、ペンシルバニア大学工学・応用理工学部(University of Pennsylvania School of Engineering and Applied Science)の学部長に任命されたのは、ロボット工学とサイバー物理システムを研究するヴィジャイ・クマール(Vijay Kumar)博士。
7月1日から就任する。
クマール博士は自律ロボットや、生物学的要素からのインスピレーションを取り入れた集団行動アルゴリズムの発表で、世界的にその名を知られている。
2012年から2014年にかけての学術休暇中、ホワイトハウスの科学技術政策担当課(Office of Science and Technology Policy)に在籍、アシスタントディレクターの立場からロボット工学やサイバー物理システムの提言を行った。
クマール博士の学部長への任命を決定した同大学エイミー・ガットマン(Amy Gutmann)学長は、次のように評した。
「クマール博士の持つ、優れた判断力、学術、工学、そして応用科学の将来に対する明確なビジョン、そしてリーダーおよび統括者としての資質が決定因子となった」
クマール博士は1987年よりペンシルバニア大学工学部で教授職に就任、現在は機械工学部、応用力学部、コンピュータ・情報科学部、電気電子システム工学部で教鞭を執っている。
教育学部の副学部長を務めた2008年から2012年にかけては、革新的な修士プログラムの策定に尽力した。
これまでに400本以上の論文等や20冊以上の書籍執筆を手がけている。
全米工学アカデミー(National Academy of Engineering)会員、米国機械学会(American Society of Mechanical Engineers)および電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronic Engineers)のフェローでもある。