インドから海外に出掛ける旅行者、爆発的な増加の兆し

 

Posted on 31 Jan 2018 22:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh

現在、学部生として日本語を学んでいるラーダちゃんは、旅行業界への就職を目指しているから、うまくチャンスを掴みさえすれば、すごく手堅いキャリアになりそうです。



本日は皆既月食、それも150年に一度という特別な #SuperBlueBloodMoon ということで、わたしは主にネット上で鑑賞を楽しんだ。

さて、NDTV電子版で31日、インドにはおよそ1億人、人口比8%程度の「潜在的に海外旅行を支出できる層」が存在し、今後この層が海外旅行へ爆発的に出掛けるようになるだろうという、調査会社の報告を伝えていた。

Low-Cost, Long-Haul Flights From India To Boost Leisure Travel: Report - NDTV

航空系コンサルティング会社「CAPA India」が、旅行予約サイト運営会社「Expedia」の協力を得てインドにおける家計収入を分析し、試算したもの。
これによると、毎年海外旅行に出掛けている世帯は、全人口のわずか0.3パーセントに過ぎないという。

一方、近年はインドの航空会社をはじめとする各社の競争により航空運賃が軒並み下がっていることと、長距離路線が充実し始めていることから、海外旅行者が増えていくことは必至であるとしている。

実際、2016年からは全日空(ANA)国際線成田・ムンバイー便が往復3万ルピー台と格安になったことに加え、昨年末からはシンガポール航空ムンバイー・羽田便も往復3万ルピー台に下がり、日本への一時帰国が楽々になって助かっている。

加えて現在、大手格安航空会社の「インディゴ(IndiGo)」や「スパイスジェット(SpiceJet)」が、これまでのスリランカやタイなどの短距離便に加え、欧州や北米を結ぶ長距離直航便を開設する計画を順次、打ち出している。

記事によるとインド人の旅行支出額は、2016年現在のおよそ164億ドルで、現時点でもカナダ、韓国、オーストラリアをしのぎ世界6位の規模となっているが、2027年までにこれが400億ドルを超える見通しとされている。

思えばインド初の格安航空会社、エアデッカン(Air Deccan)が創業した当時は、こんなにたくさんの格安航空会社がインドに乗り入れするとは思っていなかった。

インド初の格安航空会社スタート(2003年8月27日)

エア・インディアが新航空会社設立(2004年6月3日)

いまや国内移動に飛行機を利用する旅行者の3分の2は、格安航空会社を選んでいる。

先日、久しぶりに会ったインド人の友人は、わたしと同じようなフリーランス稼業なのだが、年に2回は海外個人旅行に出掛けており、1回あたりの旅行期間も少なくとも1カ月はかける、と話し、わたしを驚かせた。
行き先もアジアからアメリカ、ヨーロッパ、アフリカに至るまで、気の向くままに決めているのだという。

「どうしてそんなに頻繁に、しかも長く行けるのか」と訊ねたところ、航空券は少なくとも3~4カ月前には押さえ、宿泊はすべて「Airbnb」でレビューの評価を念入りにチェックして予約することで、1回あたりの旅行費用(航空券と宿泊)を10万~15万ルピー程度に調整していると語っていた。





      



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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