家族、離婚、母性――アヴニ・ドーシが描く中年期の危機

 

Posted on 31 Jul 2026 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

もう1冊の積ん読本入りです。



小説「Burnt Sugar」で2020年のブッカー賞の最終候補となった作家、アヴニ・ドーシ(Avni Doshi)氏が手がけた第2作目が、「The Hindu」電子版で紹介されていた。

Interview | Avni Doshi on midlife reinvention and family politics in ‘The First House’

ドバイを拠点とするドーシ氏が上梓したのは、ハーパーコリンズ(HarperCollins)から刊行された「The First House」。

親密な人間関係の構造と、神々や自然に意味を求めながら自己を変容させていく過程で生じる激動を、赤裸々に描いている。

この小説は、著者自身の中年期の経験と、その当時に周囲の人々が直面していた、さまざまな形の危機から着想を得た。

両親から望まれたことや、社会から求められたことすべてに応えてきた人々が、ある日突然、そうしたことが何の意味も持たなくなったことに気づく様子を、離婚や家族との関係を絡めて描いている。

フェミニスト作家ら、特にシルヴィア・フェデリーチ(Silvia Federici)に強い関心を抱いてきたという著者は、「すべてのものが労働であり、あらゆる労働には価値があり、誰もが自らの労働に対して報酬を受け取る」という資本主義の「油断ならない仕掛け」と、それが当てはまらない唯一の領域である「母」という役割にフォーカスした。

「ラーマーヤナ(Ramayana)」やシャークタ派(Shakta)の伝統、エジプトの女神たち、自らの首を切り落とすチンナマスター(Chhinnamasta)*の神話、ダシャ・マハーヴィディヤー(Dasa Mahavidyas)*などから、創作のインスピレーションを得ている。
 

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。\r\n\r\nASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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