ネパールでトランスジェンダー議員誕生

 

Posted on 22 Mar 2026 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

いわゆる先進国が昏迷する中、南アジアの仲間は着実に前に進んでいるんだな。



トランスジェンダーの権利活動家であるブミカ・シュレスタ(Bhumika Shrestha)氏がネパール議会に当選し、同国において10年以上ぶりとなるLGBTQ+の国会議員が誕生した。

Bhumika Shrestha becomes Nepal’s first transgender MP in more than a decade

37歳のシュレスタ氏は、今月5日に実施された同国の総選挙を受け、中道政党である「国民自由党(Rastriya Swatantra Party、RSP)」の比例代表議員として、ネパール選挙管理委員会により正式に認定された。

RSPが182議席を獲得して議会の過半数を確保したことに伴い、シュレスタ氏は定数275議席の下院(House of Representatives)に加わることになる。

同党は、小選挙区制による直接選挙枠(全165選挙区)のうち125議席を獲得し、さらに比例代表制を通じて57議席を上積みした。
これにより、全議席の3分の2を占める「3分の2多数」の獲得まで、あとわずか2議席に迫る勢いとなった。

ネパール議会への当選について、シュレスタ氏はAFP通信の取材に対し、「とても胸が高鳴っていますが、同時に肩に重い責任を感じてもいます。憲法には、わが国で暮らす(性的マイノリティとしての)コミュニティを守るための規定が盛り込まれていますが、それらが実際の法律や政策として具体化されるには至っていません。こうした人々から、私が(議会において)そこで抱える課題を提起することを期待されているのです」と語った。

今回の選挙は、昨年9月に発生した汚職反対デモによって前政権が退陣に追い込まれて以来、初めて実施された選挙となった。

選挙結果が確定した後、支援者たちはLGBTQ支援団体「Blue Diamond Society(BDS)」のカトマンズ事務所に集まり、シュレスタ氏の当選を祝福した。

BDS代表のウミシャ・パンディ(Umisha Pandey)氏は、今回の選挙がコミュニティにとってとりわけ重要な意義を持つものであると述べ、「私たちの痛み、苦しみ、感情、物語、そしてあらゆる悩みは、私たち自身にしか理解できないものであり、他者には理解し得ないものなのです」と語った。

ネパールでは過去20年間にわたり、性的・ジェンダー的マイノリティの人々を保護するための法制度が導入されてきた。
たとえば、性的指向や性自認に基づく差別は、2007年に違法とされた。
2013年には市民権関連の公文書に「第三の性」の区分が追加され、これに続き2015年には「その他」の区分を設けたパスポートが導入された。

2023年、最高裁判所は、同性カップルおよびトランスジェンダーのカップルによる婚姻登録を認める暫定命令を出した。

BDSによると、ネパール国内で性的または性別のマイノリティであることを自認する人々は、90万人以上に上る。
 

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。\r\n\r\nASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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