バンガロールで「国際コーヒーフェスティバル(India International Coffee Festival)」が開催されていた。
Bean talk: What to expect at the India International Coffee Festival (IICF) 2026 in Bengaluru
主催した「インドスペシャルティコーヒー協会(Speciality Coffee Association of India、SCAI)」のハムシニ・アパドゥライ(Hamsini Appadurai)会長は、「インドでは少なくともこの10年で、コーヒーは単なる飲み物から、道具、豆の調達、挽き方などを含むライフスタイルそのもの、そして情熱へと成長した。業界は大きな転換期を迎えている」と語る。
SCAIは14日までバンガロールで同イベントを主催し、試飲、ワークショップ、デモ、バリスタやラテアートの選手権などが行われた。
イベントは「インドコーヒー委員会(Coffee Board of India)」、ネスカフェ(Nescafe)、ネスレ・インディア(Nestlé India)が協賛した。
持続可能性、農業、代替乳製品などをテーマとしたパネルディスカッションを交えた同イベントの核心について、ハムシニ氏は、インドのコーヒーを単なる商品としてではなく、技術、起源、そして文化の産物として評価されるものへと変革することにあると述べ、その目的について「農家、焙煎業者、輸出業者、バリスタ、ブランド、そして消費者を結集し、バリューチェーン全体にわたる理解、信頼、そして機会を育むこと」と説明した。
カルナータカ州クールグ(Coorg)のコーヒー生産者、「South India Coffee Company」によるテイスティング・ワークショップも開催され、「『オルタナティブ・スピーシーズ・テイスティング』では、アラビカやロブスタといった馴染み深いコーヒーとは一線を画する多様なコーヒーを探求」した。
同イベントは「farm-to-cup(産地直送の一杯)」を掲げ、試飲やカッピングセッションを実施。
インド各地の生産者が参加し、地域特性を反映したロットや、ユージェニオイデス(Eugenioides)、ラセモサ(Racemosa)、エクセルサ(Excelsa)、リベリカ(Liberica、サラワク)、ラウリナ(Laurina)*などの生産者・焙煎業者が厳選した希少種を試飲し、香り、甘味、酸味、コクなどによる感覚的特徴の識別方法を学んだ。
さらに、ワークショップや官能評価セッションでは、標準的な分類を超え、精製方法や風味特性の違いを探究する内容が展開された。
こうした環境の中で、クールグ(Coorg)、アラク(Araku)、チクマガルール(Chikmagalur)など、インド主要産地の豆が試飲対象として紹介された可能性がある。
【脚注】
*ユージェニオイデス(Eugenioides): アフリカ原産のコーヒー原種のひとつ。アラビカ種の祖先につながるとされ、低カフェインで甘味が強い。
*ラセモサ(Racemosa): モザンビークなどアフリカ南部原産の希少種。乾燥や高温への耐性がある。
*エクセルサ(Excelsa): 現在はリベリカ種の一変種(Coffea liberica var. dewevrei)に分類されることが多い品種。独特の酸味とフルーティーさを持つ。
*リベリカ(Liberica、サラワク): 西アフリカ原産のコーヒー種。サラワクはマレーシアの産地名で、力強い香味が特徴。
*ラウリナ(Laurina): ブルボン種の突然変異とされる低カフェイン品種。丸みを帯びた豆形状から「ブルボン・ポイントゥ」とも呼ばれる。

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