ポンディシェリに本格フレンチの風: ミシュラン経験20年のシェフが特別ポップアップ
Posted on 27 Nov 2025 21:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh
ポンディシェリには当然「インドフレンチ(Indo-French)」と呼ばれる料理カテゴリーもあるんだよね。
フランス・ボルドーを拠点とするシェフ、マティアス・ヴィラ(Mathias Vila)氏が、この冬初めてインドを訪れ、ポンディシェリ(Puducherry)で期間限定のポップアップストアをオープンする。
At Puducherry’s Promenade sample a seven-course French–Indian tasting menu
ミュンヘンからコート・ダジュールまで、ヨーロッパ各地のミシュラン星付きレストランで20年以上腕を磨いてきた熟練シェフが、新天地で披露するのは「伝統と探求」をテーマにした特別メニューだ。
今回のポップアップは、海沿いの人気ホテル「The Promenade」が主催するもの。
提供されるのは、ベジタリアンとノンベジタリアンの2種類から選べる、全7品のテイスティングメニューである。
ヴィラ氏は、これまでに培ってきたフランス料理の緻密な技術に加え、滞在中に触れたインドの食材・風味を巧みに取り入れたという。
ヴィラ氏は「今回はフランスのテクニックを取り入れつつ、ギィー、ポンディシェリ産の塩、ケーララの胡椒といった食材を使っている」と語り、両国の食文化が出会う新しいアプローチを披露する。
伝統的フレンチの構成を踏襲した7品コース
今回のコースは、オードブル、スープ、アントレ、口直しのソルベ、メイン、デザートという、正統派フランス料理の流れに沿って構成されている。
◼ オードブル
両メニュー共通で、軽いペストリー生地に具材を挟んだヴォローヴァンとサラダからスタート。
◼ スープ
ベジタリアン向け: 冷たいリーキとポテトのヴィシソワーズ
ノンベジタリアン向け: リヨン風オニオンスープ
◼ アントレ
赤玉ねぎの煮込みとポルチーニ茸、トリュフを乗せたココアタルトレット。
その後、ラズベリーとカフィアライムのソルベが続く。
メイン: ベジもノンベジも、それぞれ複数から選べる選べる贅沢な構成。
◼ ベジタリアン
プロヴァンス風野菜のティアン
トリュフ風味のセロリのリゾット
◼ ノンベジタリアン
ビーフ・ウェリントン
ギィーで煮込んだスズキ
モリーユ茸を添えたチキンの煮込み
いずれもフランスの技術とインドの食材が融合する、今回ならではの特別な組み合わせとなっている。
デザートは、スパイスを効かせたタルト・タタンまたはミルフィーユのいずれか。
コースの締めくくりには、コーヒーと軽やかなアントルメ(小菓子)が添えられる。
主催の「The Promenade」は、このコラボレーションを通じて、フランス文化への愛好が息づくポンディシェリに、より伝統的なフランス料理の魅力を紹介したいと語っている。
フランスの精緻な技法と、インドの豊かな風土が生む食材。その出会いが生み出す一夜限りの特別な体験を、ポンディシェリの海辺で味わえる絶好の機会となりそうだ。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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