「ユニクロ王国」がプネーに上陸

 

Posted on 07 Nov 2025 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

当たり前すぎるけど、思っていた以上に「ユニクロ」でした。



「Pavillion Mall」のグラウンドフロアに、日本的ミニマリズムが開花していた。

そう、プネーに待望のユニクロ1号店がオープンしたのだ。
場所は、街の中心にある「Pavillion Mall」。



 

店内に足を踏み入れた瞬間、そこはもう「ユニクロ王国」だった。

「Welcome to Uniqlo」と笑顔で迎えられると、どこの国にいても「あの空気感」が保たれていることに驚かされる。
ムンバイーでも、東京でも、シンガポールでも、バンコクでも、そしてここプネーでも、ユニクロは見事に「均一な世界」をつくり出している。

店員を含め、ある意味すっかりローカライズされた感の否めない「H&M」や「Zara」とは対照的に、ユニクロの店内はどこまでも洗練され、清潔で、そして静謐だ。
店員が必要以上に話しかけてきたり、ストーキングしてきたりすることもなく、それぞれが淡々と服をたたみ、陳列を整え、目が合えば笑顔を向けてさえくる。
まさに「仕事をしている」という安心感が漂う。

ふと頭をよぎるのは、ユニクロが発表する「世界同一賃金」というキーワード。
なるほど、ここで働く店員たちに相応の賃金が支払われていることが、この均質さの維持に表れているのかもしれない。

商品のラインナップはまだ限定的で、これからの拡充に期待したいところ。
価格は日本と比較すると、タグに表示されている単位がルピーになっているだけ、つまり現レートではおよそ1.8倍ほどの高額な印象だ。
とはいえ、エアリズムは健在だし、なんならヒートテックも、そしてプネーの気候にはややトゥーマッチなダウンジャケットのコーナーもある。
ブラのサイズ展開を見ると、少し大きめのものからが中心のようで、ローカル市場に合わせた調整が進行中なのだろう。

店内に入っただけで、一瞬で脳が日本にトリップし、物色しているローカル客たちがインバウンド客に見えてくる錯覚にうろたえる。
ユニクロが創り出す「均一の美学」は、プネーでも健在だった。
 






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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