デリーで初のクラウドシーディング試験、10月7〜9日に実施へ

 

Posted on 26 Sep 2025 21:00 in インド科学技術 by Yoko Deshmukh

大臣だけが満面の笑みなんだな。



25日、マンジンダー・スィン・シルサ(Manjinder Singh Sirsa)連邦環境大臣が、デリー北西部で初のクラウドシーディング(cloud seeding)試験を実施する予定であることを発表した。

First cloud seeding trial in Delhi between October 7-9

デリー政府は10月7日から9日にかけて、大気汚染対策として検討しているクラウドシーディングの試験運用を、インド工科大学(IIT)カンプール校と協力して計画している。

同政府は今後2か月間に最大5件の試験を実施することを目指している。インド民間航空総局(DGCA)によると推定費用は3,200万ルピーで、活動は報酬なしの見込みである。

作業はガイドライン(Rule 26(2) of the Aircraft Rules, 1937)に従って実施される。IITカンプール校の航空宇宙工学科が206-H型セスナ機を使用して活動を行う。

実施期間は10月1日から11月30日まで許可されている。クラウドシーディング試験の日程は当初7月の実施を予定していたが、モンスーンの到来により延期されていた。

また、プネーのインド熱帯気象研究所(Indian Institute of Tropical Meteorology、IITM)およびインド気象局(India Meteorological Department、IMD)の専門家と連携する。

クラウドシーディングとは
クラウドシーディングは、人工的に雨を降らせるための気象操作技術で、ヨウ化銀や塩化ナトリウムなどの微粒子を飛行機や地上装置から雲に散布し、氷晶や水滴の形成を促して降水を引き起こす。もともとは干ばつ対策や農業用水の確保を目的に研究が進められたが、近年では大気汚染の抑制や都市のヒートアイランド現象の軽減策としても活用が検討されている。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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