スペシャルティコーヒー・チェーンの「Blue Tokai Coffee Roasters」が、A91 Partners、Anicut、Verlinvest、12 Flagsなどの既存出資者から、ブリッジファンディング・ラウンドで2,500万ドル(約22億ルピー)を調達した。
Blue Tokai Bags $25 Mn To Enter Dubai, Japan Markets
実は日本でも展開しており、東京・広尾店のほかオンラインストアを運営している。
BLUE TOKAI COFFEE JAPAN – Blue Tokai Coffee Japan
同社は声明の中で、調達した資金を小売事業の拡大、バックエンドインフラの強化のほか、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイや日本をはじめとする国際市場への進出に充てる予定だと述べている。
また、調達した資金の一部をインド国内での店舗増設、さらにバンガロールとグルガオンの焙煎工場およびベーカリー施設の拡張に充てる計画だ。
「2027年までに売上高100億ルピー、EBITDA(税引き前利益)10億ルピーを達成する計画だったが、最近の市場の反応を受け、成長を加速させるべく計画を見直し、今後4年間で800店舗以上、売上高200億ルピーの達成を検討し始めた。
さらに、UAEと日本での事業拡大にも注力している」と、同社共同創業者兼COOのシヴァム・シャヒ(Shivam Shahi)氏は述べた。
今回の資金調達は、Blue TokaiがVerlinvest主導のシリーズC資金調達ラウンドで3,500万ドルを調達して話題になってから、わずか1年後のことだ。
当時、同社はこの資金を既存の大都市圏でのプレゼンス強化と、今後3年間で新たなティア1およびティア2都市への展開拡大に活用すると発表していた。
同社は2013年にシャヒ氏、マット・チタランジャン(Matt Chitharanjan)氏、ナムラタ・アスタナ(Namrata Asthana)氏によって設立された。
デリー首都圏(NCR)、ムンバイー、バンガロール、ハイダラーバードなどに4つの焙煎所と100を超える実店舗を運営している。
最新の資金調達ラウンドを含めると、同社はこれまでに総額約9,700万ドルの資金を調達している。
いずれもインド企業であるNothing Before Coffee、Third Wave Coffee、Subko、Rage Coffee、そして米スターバックスなどと競合している同社は、財務面では運営コストの上昇と積極的な事業拡大により、純損失は2023年度の4.3億ルピーから2024年度には46%増加し、6.29億ルピーとなった。
営業収益は2023年度の12.75億ルピーから2024年度には69%増加し、21.58億ルピーに拡大した。
可処分所得の増加、カフェ文化の人気の高まり、消費者の嗜好の変化により、インドのコーヒーショップ/カフェ市場は2033年までに10億ドル規模を超え、年平均成長率(CAGR)11.5%で成長すると予想されている。
その結果、投資家はコーヒーチェーンへの積極的な支援を行っている。今年初め、Nothing Before CoffeeはPrath Ventures主導のプレシリーズA資金調達ラウンドで230万ドルを調達し、2026年3月までにインド全土に150以上の店舗を展開する予定としている。