全員中卒の農家一家、高校建設用地に私有地を寄贈

 

Posted on 11 May 2016 23:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

分かち合うことやすべての物事は循環していることについて、農業に従事しているからこそ熟知しているのかもしれません。



ウッタル・プラデーシュ州ブラ・ヴァサントプル(Bhura Vasantpur)という村で、誰一人として中学校以上の教育を受けていない農家の一家が、高校建設用地として所有地の一部を寄贈した。
本日付「The Better India」が報じた。

Farmer Family That Never Went to High School, Donates Land for Village Kids’ Education

村の学校建設を担う監査官「District Inspector of Schools」に寄付の証書が提出された。
それによると、面積962平米の評価額およそ80万ルピーの土地を、高校建設用地として寄付されたようだ。

一家は父親を筆頭に5人の息子と2人という家族構成で、全員が土地の共同所有者だった。
「少しでも多くの子供が、家から何十キロも離れた場所にしかない高校まで通わなくても済むようになれば」息子のひとりは話す。

学校の建設はまもなく開始するようだ。

「金持ちほど吝嗇である」とはよく言われることだが、苦労した時代を経験している金持ちであれば、世の中は循環していることを知っていて、自分のためにはケチケチしていても、世のためには気前よく大盤振る舞いできるのだろう。
わたしはもちろん金持ちではないが、循環の一部を担える大人ではありたい。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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