女子学生の勉学機会を不当に阻むトイレ問題

 

Posted on 19 Jan 2025 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

いまは日本で暮らす州内農村出身のインド親族女性を初めて日本にお連れした8年前、最も感動されていたのが清潔なトイレがどこでも利用できることだったな。



「The Hindu」で、国内の学校や公共の場における、衛生的なトイレ設備の不足による月経時の困難について取り上げていた。

Over 90% of women skip consultation on menstruation-related issues over lack of women doctors, says report

17日にムンバイーを拠点とする「Sulabh Sanitation Mission Foundation」(SSMF)によって発表された「Combating The Silence From Menarche To Menopause(初潮から閉経までの沈黙との闘い)」と題された調査報告書で明らかになった。

学校では設備が不衛生な上、水や石鹸がないばかりか、ドアもないトイレもあり、これだけで非常に深刻な問題だが、女子が月経中に学校を欠席する傾向にあることから、「学校に行かなくなると中退につながり、結婚を強いられ、さらに経済活動への参加が制限されるという悪循環に陥る」と、調査を担った団体の責任者。
報告書では、女子生徒が年間最大60日間、学校を休む可能性があることを示唆し、警鐘を鳴らす。

また報告書は、女性医師が不足しているため、成人女性の91.7%が月経関連の症状があっても診察を受けていないことも浮き彫りにした。
インド全土の14県で実施された調査のうち、マハーラーシュトラ州のサトウキビ刈り取り労働者に限っても、89.9%は月経関連の問題を深刻だとは感じておらず、70.4%はかかりつけ医師を持っていないと回答している。
 






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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