マドゥライにも健在、クリスマスにプラムケーキの伝統

 

Posted on 17 Dec 2024 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

ふらりプラムケーキ旅にでも出たくなるな。



先日、ウーティのベーカリーが手がけるクリスマスのプラムケーキたちを紹介する記事を見つけたが、こちらはマドゥライのプラムケーキの話題だ。
マドゥライはいかにもヒンドゥー教徒たちの土地だろうと勝手に思い込んでいたので、意外な感じがしたと同時に、ウーティのものと、使うスパイスを含めてどういった違いがあるのか興味がある。

How Madurai bakeries keep the spirit of Christmas alive with plum cakes

ドライフルーツやナッツをふんだんに用いる、濃厚でダークなプラムケーキは、その起源を古代ローマ時代にまでさかのぼる。

オリジナルレシピは、すり潰した大麦にナッツ、干しブドウ、ザクロの種を混ぜてケーキにしていた。
焼成技術の進歩と材料の入手性向上により、プラムケーキはビクトリア朝時代に進化、それから数世紀を経て、世界各地、特にインドではクリスマスに親しまれてきた。

2010年に創業した「Puppy’s Bakery」は、マドゥライでも屈指のベーカリーとして知られる。
過去15年間で有名チェーンに成長し、現在ではマドゥライに4店舗を構えるまでになっている。

店の特別なクリスマスケーキは、店主の「おばあちゃんの伝統レシピで作るプラムケーキ」。
祖父母は毎年クリスマスになると10キロ近くのケーキを自分たちで焼き、親しい友人たちに販売、その収益を常慈善団体に寄付するのが慣わしだった。
毎年恒例のフルーツミックスイベントは、「実はフルーツを浸す仕込みは1年前から始めており、つまり翌年のクリスマスに使う」という。
つまり今年は、来年のケーキに使うために約5トンの果物をフルーツミキシングとして仕込むのだ。

3つ星ホテル「Germanus」は1999年に創業以来、毎年焼くプラムケーキのためのフルーツミキシングやケーキミキシングを開催している。

タミル・ナードゥ州で最も古いホテルの1つである「Hotel Fortune Pandiya」は、なんと19世紀からプラムケーキを焼き続けている。
総支配人のSenthil Rajan氏は、「イギリス植民地はインドに外来のスパイスをもたらし、それらを用いた独特の風味のプディングが作られるようになった。
ジンジャーブレッドハウスやカラフルなアイシングクッキー、伝統的なフルーツケーキなど、マドゥライのクリスマスを彩るお菓子たちは多彩だ」と説明する。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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