露天商と共存してきたチャーチ・ストリート

 

Posted on 17 Nov 2024 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

福岡でも同様の問題があったよね。写真は2020年1月に訪れたブリゲイド・ロードの様子です。



バンガロールの目抜き通り、MGロードの裏通りにあたり、世界中の大手チェーン飲食店や、話題のパブ、コワーキングスペースなどが立ち並ぶチャーチ・ストリート(Church Street)の活気が近年、急速に冷え込みつつあるという気になる記事を見つけた。

Church street sees dip in business, some attribute it to eviction of street vendors

週末になると若者たちを中心に賑わってきたチャーチ・ストリートの客足が著しく減少しており、当然、店舗の収益も減少している。

ある店舗では、その減少率は25%から40%に達することもあるという。
主な原因として、10月5日から(同通りでの)露天商の営業が全面禁止されたことを挙げる経営者もいる。

もう1つの理由として、このあたりの賃料は月額200万ルピー超が相場となっており、「賃料が高い上に収益が減った」などの理由で高級パブの閉店が相次いでいることを指摘する人もいる。

チャーチ・ストリートの有名書店「Bookworm」のオーナー、Krishna Gowda氏は「年度に1~2回、売上が10%程度減少するのはよくあることだが、今年度当店は売上が25%減少、予想を超える赤字に直面している。その理由は不明だ」と述べている。

パブ「Temptation」オーナーのC. V. Vinod氏は、自治体(BBMP、Bruhat Bengaluru Mahanagara Palike)による露天商の排除を強く非難する。
「通りには150店舗を超える露天商がいて、これが大きな集客力を担っていた。彼らがいなくなってしまったことで、我々も顧客を失っている」と語った。

チャーチ・ストリートは、J. P. ナガル(J.P. Nagar)やインディラナガル(Indiranagar)など、バンガロール内で新たに台頭するホットスポットに取って代わられつつあり、行政は歩行者天国の開設などの策により人々の流れを戻そうと試みている。

チャーチ・ストリートと隣接するブリゲイド・ロード(Brigade Road)でも、店舗経営者らが年中行事前後の通常は客足が活発になる時期ですら売り上げの低迷に苦しんでいるとしており、人々の購買力低下などもその要因であると指摘する向きもある。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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