買い物とわたし

 

Posted on 23 Jul 2024 21:00 in うつとわたし、そしてインド by Yoko Deshmukh

どちらかと言うと、低賃金でも毎月の収入があったころの方が買い物も積極的で、その時に身に着いてしまったくせを引きずっていたかもしれません。



インドと深く関わるようになって、今年で早くも20年を迎える。
それは、インド移住の少し前に訪れた、うつとの戦いの歴史とほぼリンクしている。

このシリーズは、今まさに「顕在性うつ状態」で「全般的不安障害」という診断を受けて、微量ながら毎晩服用の薬を処方され心の病気と闘っているわたしが、不定期だが覚悟を持ってつづっている。
日によって気分の浮き沈みがあるため、つづれない日もあると思うし、その分量も変化するし時間軸も前後し、また、後日もろもろ加筆修正することも大いにあり得る。
いつも通りの「インドよもやま話」に戻る日もあると思うが、このシリーズは、いずれきちんとした形でまとめる予定である。


*****

仕事が詰まってきたり、心が行き詰まってくると、自らの蒔いた種のせいで友人や知人が極端に少なく、行く場所もないわたしにとっては、手っ取り早くストレスを解消するための手段として、ついネットショップを覗いて散財してしまうというのが、ひそかな悩みだった。

幸いなことにクレジットカード一括払い以外の借金をするまでは至っていないが、不要不急のモノたちに囲まれても、満足するどころかまた別のモノを探してネットの海をさまよい、その時々にすてきなヒトとの出会いや、なかなかの刺激があったりして、ついつい決済してしまう、の繰り返しであった。

特に今年に入ってから、メンタル面の不調もあり、仕事を控えて勉強に力を入れるようになった。
収入が減った分、当然買い物を控えざるを得なくなり、「セール」やらSNSの広告やらの案内は、なるべく非表示にし、目を背けるようにしている。
周囲にも、自分がやや買い物依存症の傾向があることを周知し、やんわりとでも注意してもらうようにした。
現在のところ、特に「禁断症状」が現れることもなく、あっさりと物欲の鎖から解放されつつあるように見える。

決してお金をたくさん稼ぐことに興味がないわけではなく、しかし稼いだお金で買い物やぜいたく三昧をしたいわけではない。
わたしにとっての、お金の使い道の優先順位としては「家族や自分のための備え」が最も高く、次に「社会への還元」、そして「近所の動物たちの世話」と「習い事や趣味」が同じくらいだ。
それが理解できた今、以前よりもちょっとは心が満たされているような気はする。

※直近1週間の気持ち: 劣等感、無気力
*Current set of medications: Serlift 50mg


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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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