観光業の干上がったマーテーランの馬主さんたちへ、善意の寄付

 

Posted on 11 May 2021 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

マーテーラン、マハバレーシュワル、パンチガニなど、プネー周辺には風光明媚な高原の観光地が点在しています。写真はマハバレーシュワルの、雲の上に浮いてるような展望スポットです。



マハーラーシュトラ州プネーから車で3時間ほどのところにあり、トイトレインも走る風光明媚な高原リゾート、「マーテーラン(Matheran)」で、観光用に飼育されている馬たちの食糧が足りなくなっている、という記事を、「The Times of India」電子版に見つけた。

People from Pune, Mumbai raise funds to feed horses in Matheran

もちろん新型コロナウイルス感染症の急拡大に伴う観光業への打撃をまともに受けた、馬主の収入激減が原因だ。

そこでマハーラーシュトラ州政府鉄道警察署長を含む、プネーやムンバイーの動物愛好家たちが中心となり、あくまで非公式に馬主への寄付を募っている。

同署長によれば、寄付により集められた資金は、信頼できる馬主の銀行口座に直接振り込まれ、馬の飼料代として150頭の馬主に配分されたという。

中心となって動いている動物愛護団体、「Jeevraksha Animal Welfare Trust」によれば、マーテーランのみならず、周辺のマハバレーシュワル(Mahabaleshwar)やパンチガニ(Panchgani、フレディー・マーキュリーが通った全寮制の学校がある場所)でも同様の苦境にあり、資金調達プロジェクトを拡大している。

マーテーランで代々馬主として生計を立てて3代目となる、ある男性によれば、「マーテーランには農業や製造業はなく、収入源を観光業に頼っており、馬を所有している人は200を超え、それぞれ2~3頭を飼育している。コロナ禍以来、観光業が止まり半年以上も収入がない人もいる。そうした状況がニュースで伝えられると、馬の餌や食糧、資金を寄付したいという問い合わせが頻繁に寄せられるようになった。私だけでも16万ルピーもの寄付をいただき、馬たちのために大切に使わせていただきたい」と話している。

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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。

=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※5月8日付けのメール、件名「日本への帰国・再入国のためのPCR検査及び日本への臨時便の運航について」


●日本への帰国・再入国のためのPCR検査及び日本への臨時便の運航について、再度情報提供します。

1 日本への帰国・再入国のためのPCR検査について
(1)当館では、ムンバイ近郊で安全で信頼度の高いPCR検査受検が可能な検査機関を紹介しておりますので、必要な方は、当館ホームページをご覧いただくか、以下の問い合わせ先に御連絡ください。また、日本に帰国・再入国するための検査証明書の取得に時間を要する等の状況でお困りの在留邦人の皆様の一助とすべく、当館から関係機関に対して便宜を要請する文書を御用意していますので、予約を行う際には御活用ください。
https://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp/files/100186059.pdf
【問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館・領事班
電話(91―22)2351―7101
緊急連絡先(91―98)2018―7633
メール ryoji@by.mofa.go.jp

(2)なお、十分な時間的余裕をもって予約をするなど早めの準備をしていただくことにより、受検及び陰性証明書の入手をより確実にしていただくことが重要です。御帰国にあたっては、余裕を持ったPCR受検計画を立てるようお願いいたします。

2 現在、ムンバイ発成田行の臨時便は、ANAが5月13日、5月27日、6月10日、6月24日に予定されています。またデリー発羽田行の臨時便は、日本航空が週3便(水・金・日)、ANAが週2便(月・金)、それぞれ運航しています。現時点ではこれらの便の多くには空席がありますが、予約状況は刻一刻と変化しますので、余裕をもって準備されることをお勧めします。詳細につきましては、下記の各航空会社の問い合わせ先までご連絡ください。

(ANA問い合わせ先)
◆新規予約や空席に関する問い合わせ
電話:(インド国内)000800-100-9274 ※24時間対応 ※通話無料
(インド国外)+81-3-4332-6868 ※24時間対応 ※有料
ウェブ:お問い合わせ窓口[インドにお住まいの方]
https://www.ana.co.jp/ja/in/site-help/contact/
◆その他問い合わせ
デリー羽田線 :ANAデリー支店予約チーム:delrsvn@ana.co.jp
ムンバイ成田線:ANAムンバイ支店予約担当:bomrsvn@ana.co.jp
※営業時間:9:00から18:00(インド時間)土日祝日を除く
※英語での受付となります。

(日本航空問い合わせ先)
電話:(日本語)1800-103-6455、+81-6-7633-4129(国際電話有料)
営業時間 5:30から15:30(インド時間)〔年中無休〕
(英語)1800-102-4135
 営業時間5:30から15:30*(インド時間)〔年中無休〕
*デリー準州政府からの指示により上記の通りオフィスアワーが変更
されているとのこと。
※上記に加え、以下の番号でも対応。
(英語)011-23323174,011-23327608,011-23324923
営業時間9:00から18:00(インド時間)※(土)(日)を除く。

3 日本外務省はインドについて「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」の感染症危険情報を発出しています。また、5月2日には、「インド滞在中の皆様への注意喚起(インド国内の医療提供体制のひっ迫)」に関するスポット情報が発出されています。スポット情報の中で、インド国内の新型コロナウイルスの感染状況が一層厳しくなっており、医療提供体制が更にひっ迫するおそれがあることを踏まえ、日本への一時帰国等を御検討中の方については、検査証明の取得等、出国のための手続きを早めに進めていただくこと、現時点において一時帰国を検討されていない方につきましても、今後の新型コロナウイルスの感染状況の推移に十分注意し、一時帰国を含めた対応を予め御検討いただくことをお願いしています。
=== 転載終わり ==


☆本日の1曲☆

 






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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