ムンバイー国際空港、フライトの遅れが食品ロス削減のきっかけに

 

Posted on 10 Nov 2018 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

せっかく市価と変わらない値段でスナックや水、チャーイを買えるローコストカウンターを作ったのだから、ラウンジも含めて、空港での食事はすべて有料にすべきではないのかな。



ムンバイー空港ラウンジの食品ロスは、ある偶然をきっかけに大幅に削減されたことを、「India Times」が伝えた。

A Unique Way Of Cutting Food Waste At Mumbai Airport Lounges Saves Rs 1.2 Crore - India Times

ムンバイーのチャットラパティー・シヴァージー国際空港の運営会社、GVKの食品・飲料部門最高執行責任者(COO)、ガウラウ・デーワン(Gaurav Dewan)氏はある日、搭乗予定の便に遅延が発生したため、その時間を利用してラウンジ内、特にゴミ箱の中身を視察した。
ほどなく、大量の食品廃棄物の中に、ある傾向があることに気づいた。

それは深夜発の国際線に搭乗予定の旅客は、ラウンジで提供されるビュッフェ形式の食事のうち、デザートを残す傾向にあるということだ。
「当時、15種類のデザートを提供していたが、多くの人が1口食べては捨てていた。サービス水準を保つためデザートは18種類に増やしたが、マカロンやカップケーキなど小さめのものにした」ガウラウ氏。
これ以降、食品ロスは減少し、コストも削減されたという。

以来、GVKでは四半期ごとにデリー、ムンバイー、コルカタ、チェンナイを含む19都市280箇所の空港内飲食店からの廃棄物をもとに「ゴミ箱内容物分析調査」を実施し、利用者の傾向を分析している。

以前、食べ残しは循環させる仕組みを整備しているという話題を紹介したことがあるが、食べかけを平気で捨てる人たちの倫理観に疑問を投げる術はないのか。
ラウンジの利用料金(プライオリティパスの年額利用料を含む)を少し下げて、食事は有料にするとか。

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Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

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