FIFAワールドカップ2018へ、インドのサッカー少女たち6名が招待
Posted on 14 Jun 2018 21:00 in インドスポーツ by Yoko Deshmukh
またまた恥ずかしながら、インドチームが本大会に参加したことがないということを、本日初めて知りました。
※写真は昨年10月にプネーで開催された日印親善フットサル試合の模様です。
今晩ロシア11都市12会場で開幕するサッカーワールドカップ。
残念ながらインドは今回も出場資格がないが、シッダールタはじめとするサッカーファンたちはテレビ観戦を待って熱狂していることだろう。
そうしたサッカーファンでもある6人の少女たちが、7月1日に会場の一つであるモスクワのルジニキ・スタジアムに招かれ、世界一流のプレイヤーによる試合模様を観戦する機会を贈られたことを、「The Telegraph India」電子版が伝えた。
FIFA World Cup tickets for gutsy girls - The Telegraph India
またとない招待の受け手は、ジャールカンド州ラーンチー(Ranchi)県のバーラ・トリ(Bara Toli)村に住む18歳の少女で、ブラジルのストライカー、ネイマールの大ファンであるというシータル・トッポ(Shital Toppo)さん、近くのチャリ・フジャール(Chari Hujar)村から19歳のソニ(Soni)さんをはじめとする6名で、7月1日にルジニキ・スタジアムで開催されるベスト16試合を観戦する。
記事によればこの招待は、国際サッカー連盟(Fédération Internationale de Football Association:FIFA)が全世界の青少年や地域開発への取り組みの一環として主導するもので、ムンバイーに拠点を置くNGO団体、社会変革や意識と責任(Social Change, Awareness and Responsibility:OSCAR)基金が橋渡しをして実現した。
少女たちはサッカーの観戦をするだけでなく、48カ国から集まる若者たちと、保健衛生や教育、社会開発といった問題に関して話し合う「Football For Hope」にも出席する。
OSCARは、「サッカーを通じて教育の価値を養うとともに、貧困層の子供や青少年に地域の発展の責任を担うライフスキルを与える非営利団体(ウェブサイトより)」であり、ジャールカンド州とムンバイーのほか、デリーおよびカルナータカ州に拠点を置いている。
ジャールカンド州ラーンチー県のセンターは2014年に開設し、周辺に住む460人の少女たちを支援している。
支援している基金によれば、ジャールカンド州でもこの地域では、低所得世帯の少女たちが早婚や人身売買などの社会悪にさらされる危険性が高く、教育とサッカーを通じて生き抜く力をつけてもらうことを目的としている。
「それでも最初は、サッカーに興じる私たちに対する偏見からの罵声や嘲笑にさらされたが、サッカーが好きだという強い気持ちを決して捨てずに取り組んでいる」とソニさん。
福岡の実家には、プネーからサッカー大好きなシッダールタが出てきて、日本時間今晩12時の開幕試合を楽しみに待っている。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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