2007年2月11日の記事から: こんな計画あったなんて、ムンバイ港近代化

 

Posted on 11 Feb 2017 23:00 in アーカイブ特集 by Yoko Deshmukh

この場所は、2008年11月26日に発生したムンバイ連続テロ事件で、テロリストたちがまさに上陸した地点の付近であることも、計画倒れの原因のひとつだったかもしれません。



本日も、ちょうど10年前の記事が気になってしまったので、ピックアップしてみた。

ムンバイ港が近代的クルーズターミナルへ 2007年2月11日(日)

ムンバイに、近代的クルーズターミナルが整備されるかもしれない。

「マリーナや会議場、ホテル、エンターテインメントなどを盛り込んだクルーズターミナルの建設を計画している」

記事によれば、ムンバイ港は10年後の今ごろ、とっくに横浜ベイエリアとか、シンガポールのマリーナベイみたいな感じに生まれ変わり、ムンバイの新名所になっているはずだったのだが。

さっそく「ムンバイ港湾組合(Mumbai Port Trust)」のホームページで、「Latest Announcement」をチェックしてみたが、残念ながら10年経ってなお、そうした計画の気配すら見られない。
結局、あくまで「かもしれない」で終わってしまったかな。
そういえばこのころは、プネの新国際空港建設の話もあったっけな。

せっかくなので、ちょっとだけ妄想してみることにした。

わたしの出身地である福岡の博多港は、中国や韓国からのフェリーやクルーズ船などの大型客船が寄港する頻度が日本一とされている。
しかし、そんな博多港ターミナルでも、超近代的の大型施設、とはとても言えたものではない。
2年ほど前に東京の友人と、船中一泊、現地滞在時間7時間という釜山弾丸旅へ出掛けたことがあるのだが、どちらかと言えば釜山港のほうが大きかった。

博多港国際ターミナル

さらに最近は、釜山港が大幅改装されたようですごくかっこよくなっている。

Busan Port International Passenger Terminal (부산항 국제여객터미널)

だから施設の大幅近代化と、客船の寄港数とは、必ずしもリンクしなくてよさそうだ。

ムンバイ港の場所は、ムンバイの陸の玄関、チャーチゲート(Churchgate)駅や、伝統あるクロフォード・マーケット(Crawford Market)、インド門(India Gate)やタージ・マハル・パレス(Taj Mahal Palace)ホテルのあるコラバ(Colaba)、そしてマリーン・ドライブの圧巻な景観が美しい「女王のネックレス」の端っこ、ナリマン・ポイント(Nariman Point)が近い絶好のロケーションだ。
 


ここにもし近代的なクルージング・ターミナルを建設し、大型の商業施設やファイブスター級のホテル、海を望める公園を整備したら、観光客は少なくとも倍増するだろう。

たとえばドバイやバーレーンなど、インドとの行き来が多い中東主要港からの定期クルーズ船の運航を誘致できるようにもなるかもしれない。
 


ちなみに国際客船ということになると、ロイヤル・カリビアンなどをはじめ、ケーララ州コーチ(Kochi)港のほうが寄港地としては有名だ。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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