本日も、ちょうど10年前の記事が気になってしまったので、ピックアップしてみた。
ムンバイ港が近代的クルーズターミナルへ 2007年2月11日(日)
ムンバイに、近代的クルーズターミナルが整備されるかもしれない。
「マリーナや会議場、ホテル、エンターテインメントなどを盛り込んだクルーズターミナルの建設を計画している」
記事によれば、ムンバイ港は10年後の今ごろ、とっくに横浜ベイエリアとか、シンガポールのマリーナベイみたいな感じに生まれ変わり、ムンバイの新名所になっているはずだったのだが。
さっそく「ムンバイ港湾組合(Mumbai Port Trust)」のホームページで、「Latest Announcement」をチェックしてみたが、残念ながら10年経ってなお、そうした計画の気配すら見られない。
結局、あくまで「かもしれない」で終わってしまったかな。
そういえばこのころは、プネの新国際空港建設の話もあったっけな。
せっかくなので、ちょっとだけ妄想してみることにした。
わたしの出身地である福岡の博多港は、中国や韓国からのフェリーやクルーズ船などの大型客船が寄港する頻度が日本一とされている。
しかし、そんな博多港ターミナルでも、超近代的の大型施設、とはとても言えたものではない。
2年ほど前に東京の友人と、船中一泊、現地滞在時間7時間という釜山弾丸旅へ出掛けたことがあるのだが、どちらかと言えば釜山港のほうが大きかった。
博多港国際ターミナル
さらに最近は、釜山港が大幅改装されたようですごくかっこよくなっている。
Busan Port International Passenger Terminal (부산항 국제여객터미널)
だから施設の大幅近代化と、客船の寄港数とは、必ずしもリンクしなくてよさそうだ。
ムンバイ港の場所は、ムンバイの陸の玄関、チャーチゲート(Churchgate)駅や、伝統あるクロフォード・マーケット(Crawford Market)、インド門(India Gate)やタージ・マハル・パレス(Taj Mahal Palace)ホテルのあるコラバ(Colaba)、そしてマリーン・ドライブの圧巻な景観が美しい「女王のネックレス」の端っこ、ナリマン・ポイント(Nariman Point)が近い絶好のロケーションだ。
ここにもし近代的なクルージング・ターミナルを建設し、大型の商業施設やファイブスター級のホテル、海を望める公園を整備したら、観光客は少なくとも倍増するだろう。
たとえばドバイやバーレーンなど、インドとの行き来が多い中東主要港からの定期クルーズ船の運航を誘致できるようにもなるかもしれない。
ちなみに国際客船ということになると、ロイヤル・カリビアンなどをはじめ、ケーララ州コーチ(Kochi)港のほうが寄港地としては有名だ。